上位資質で苦手に対処する
前回の続きです。
弱みや苦手に対処する三つ目(実質二つ目)は“人に頼る”です。
これは説明するまでもないことだと思いますが、自分が苦手なことは必ず他の誰かが得意としています。
シンプルにそういう人たちを頼っていくということです。
人によってはそれ自体をすでに当たり前としているかもしれません。
一方で、人に頼った方が良いとわかっていながらもそれを苦手とする人もいると思います。
実はそこにも資質の並び順が影響してきます。
例えば私の場合であれば「責任感」上位であることで何事も自分で抱え込みがちです。
たとえ苦手なことであっても自分が引き受けた以上は…とついつい思ってしまうのです。
そして、「調和性」が上位であることからそもそも人に頼むのが苦手だったりもします。
人に何かを頼んだ際、迷惑そうな顔をされたりするのもイヤだし、そもそも迷惑や負担を掛けたくないとの思いがあります。
なので先の「責任感」と相まって「自分がやった方がいろんな面倒がなくていい」となりがちなのです。
でもここで立ち止まり考えてみると、そもそも自分が苦手なことをそれを得意とする人にお願いするのであれば相手にとってはそんなに負担の掛からないことのはずです。
それでも自分にとって苦手で大変なことをお願いすることが無意識のうちに相手にも大変なことをお願いしている感覚になってしまっているのです。
この矛盾に気づけると少し頼むということに対するハードルも下がると思います。
ここでも自分に起こっていることを客観視してそのメカニズムを理解することで自分自身の振舞いをマネジメントすることができるようになります。
今回は短めですがここまでとします。
次回は人を頼ることを積極的にやっていくためのマインドセットについてお伝えします。