自分なりのリーダーシップのあり方
先日は、福岡の企業さんに出向きストレングスベースのリーダーシップ研修でした。6名という少人数だったので、お一人おひとりとじっくりと向き合い和気あいあいと進めていきました。
ストレングスベースのリーダーシップとは、100人いたら100通りのリーダーシップのあり方があって良いということ。
というかそうでないと誰しもがリーダになれるわけではないということになってしまいます。
もちろん誰しもがリーダーを目指すべきだということではない。
でもリーダーという役割を担うのであればその人なりのリーダーシップの発揮の仕方が必ずある。
これが伝えたいメッセージです。
自ら決断し、メッセージを与え、人を動かしていく力強いリーダーシップの形もある。
皆が働き(動き)やすいように支え、見守るサポーティブなリーダーシップの形もある。
いろんな形があって良いと思うし、実際に世の中を見渡すといろんなタイプの素晴らしいリーダーがいるはずです。
それでも自分ごととなると途端に自分とは違う人にならないとリーダーシップは発揮できないと多くの人が思い込んでしまう。
ひょっとしたら日本人特有のステレオタイプ的なリーダー像の存在が影響しているのかもしれない。
あるいは、隣の芝生は青く見える病なのかもしれない。
単にないものねだりなのかもしれない。
いずれにしても最初の立ち位置として大切なのは「あなたはあなたのままでいい」「他の誰にもなる必要はない」というメッセージをしっかりと伝えること。
それを伝えてまず安心、安堵してもらうのが大事だと思っています。
一方、自分が自分のままでいるというのは決して容易いことではありません。
なぜならば多くの人はどちらかと言えば素の自分のことを否定的に見ているから。
そしてもう一つは自分とは全く異なる価値観を持つ人たちの集合体がチームだから。
そんな中で“自分”を貫くのは端的に言って大変だと思います。
あっ、もちろんそんなの当たり前な人もいますね。
むしろここで書いていることが不思議でしょうがない人も。
いずれにしても違う人になることなく自分のままでいることが自分なりのリーダーシップを発揮する上で大切なこと。
その上でクリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を開発したギャラップ社が言っているのは、フォロワー(部下やメンバー)に「信頼」「思いやり」「安定」「希望」の4つを与えるのが優れた成果を出すリーダーの特徴だということ。
ここが明確になることで自分の才能を活かしたリーダーシップのあり方が具体的に見えてきます。
例えば「信頼」一つとってもいろんな与え方があります。
「責任感」で約束したことは必ず果たす。
「個別化」で一人ひとりに理解を示す。
「最上志向」でプロフェッショナリズムを示す。
「学習欲」で専門的な知識を提供する。
それぞれにある意味普段から当たり前にやっていることかもしれません。
資質(才能の固まり)を活かす、すなわち強みとして開発していくということは自分が無意識にやっていることをより相応しい場面で意識的にやっていくということでもあります。
まずは自分の才能として無意識に望ましい行動として取っているのはどんなことなのか。
それを知り自覚する。
その上でそれをどんな場面で増やしていけば周囲の人たちにより望ましい影響を与えることができるかを考え実行していく。
これが自分なりのリーダーシップを発揮することにつながります。
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