「着想」の特徴
「着想」は、戦略的思考力の資質です。
「着想」は、アイディアをひらめく資質です。
どんなひらめき方かと言えば、一見つながりを見出だせない何かと何かにつながりを見出すという意味です。
何かと何かを組み合わせて、新しい何かを生み出す才能とも言えます。
例えば、こういうのはまさにそうですよね!
こんな風に何かをひらめく瞬間を、専門用語で(?)“着る(ちゃくる)”と言います。(笑)
「着想」の人がなぜそのようなアイディアを思いつくかと言えば、常に人とは違う視点を持つということを大切にしているからです。
「着想」の人は、「面白く」「変わっている」ものを好みます。
“普通”のものにはときめかないのです。
それは自分自身に対してもそうで、他の人とは違うこともっといえば変わっていることを大切にしています。
「着想」の人にとって、「変わってるね!」は褒め言葉だったりもします。
ここに「個別化」が加わると、より“個性”を重要視する感じになると思います。
さらに“オリジナリティ”を大切にする「自我」が加わると、“超個性的”になるかもしれませんね。
そして「着想」は、整っている状態とか秩序だった状態よりは、混沌としていて複雑な状態を好む傾向にあります。
混沌として複雑な状態の中にこそ、ひらめきのヒントが隠されているのです。
様々なアイディアをひらめく「着想」の人は、「何事もやりようはある!」と考える人でもあります。
その意味から、「着想」の人が何かアイディアをひらめく瞬間は「わかった!!」の感覚なのです。
ここに、様々なアプローチ方法を考える「戦略性」が加わると、どんな困難な状況に陥っても「必ずやりようはある!」と考え切り抜けようとします。
ちなみに、「着想」と「戦略性」は同時に上位になりやすい資質同士でもあります。
逆に、「着想」と最も同時に上位になりにくい資質は「公平性」です。
「公平性」は、一貫性や同一性を大事にしますが、「着想」はむしろそういうものを好まないからです。
「着想」のベースメント(弱み使い)
「着想」のベースメント(弱み使い)としては、「着想」を持たない人からするとあまりにその発想が突飛なだけに、周囲に理解してもらいづらいというところです。
私のように“現実的”である「調和性」を持つ人とかは、「着想」の人の突飛なアイディアに「はぁ??(-_-;)」となることもあるかもしれません。
ま、「調和性」なので顔には出さないかもしれないけど。(笑)
あとは、論理性を大事にする「分析思考」持ちの人とかも。
「着想」の人の発想は、ある意味ワープしたように何かと何かをつなげられる思考なので、必ずしもそこに論理性はないのです。
「着想」持ちの人は、そういう人と話していると自分の気持ちが萎えてしまうと思うので、自分のアイディアを面白がってくれる人と積極的に話しましょう。
お互いが「着想」持ちだとなお良いですね。
でも中にはせっかく「着想」を持ちながらそれを封印してしまっている人もいたりします。
周囲から自分のアイディアを受け入れられない環境にいるとそうなりがちかもしれませんね。
特に、「着想」と併せて「共感性」があったりすると、自分の発言に対し相手の「はぁ?!」という反応を敏感に感じ取ってしまうので、余計にそうなりやすいかもしれません。
できる範囲で自分の「着想」を解き放てる環境を整備しましょう。
是非“着り合える”仲間を作ってくださいね!(^_-)
それから「着想」の人はいろいろと思いつくだけに、飽きっぽいところもあると思います。
そこに、すぐやってみる「活発性」が加わるとその傾向が加速するかも。
さらに「ポジティブ」も加わったらもはや手がつけられない!(笑)
もうそうなると止められないので、周囲の人が暖かく見守ることを選択する方が現実的ですね。
「着想」と併せて実行力の資質が上位にはない場合は、せっかくのアイディアが形にならないままとなりがちなので、もしそうならば、実行力の資質の高い人との協業を意識しましょう。
「着想」とは
「着想」は、その独創的な視点から生み出されるアイディアで、革新的な何かをもたらすことのできる資質です。
スティーブ・ジョブズがiPhoneを生み出し革命を起こしたように、世の中を一足飛びに進ませることのできる資質なのです。
文責 ギャラップ認定ストレングスコーチ 知識茂雄
「着想」については、以下の記事も参考にしてください。
ストレングスファインダーの資質「着想」の世界観“独自の視点”
ストレングスファインダーの資質「着想」をより効果的に活かす
ストレングスファインダーの資質「着想」を生産的に活かす
-----------
※ここで書いている内容は、ギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の結果に関する意見、見解、解釈は、弊社の見解によるものです。