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アサーティブの本質は、自分の本当の感情に気づくこと

アサーティブの本質は、自分の本当の感情に気づくこと


第0期(モニター期)の人間関係改善と自己実現のための講座は、いよいよアサーティブな伝え方の実践に入っています。

伝え方のロールプレイではありますが、実は伝え方そのものを習得してもらうことが目的ではありません。

真の目的は、自分の本当の感情に気づき、本当に伝えたいことを明らかにすることです。

ここは実際にやってみないとわかりにくいところですが、自分の本当の感情がどこにあるのかは簡単には見えてこないのです。

人は社会生活を営む上での「こうあるべき」とのある種の正論に基づき行動するものです。

それ自体は円滑な人間関係を保つ上で大切なことです。

でも、アサーティブに、すなわち自分のことを本当に大切にしつつ相手のことも尊重しながら伝えていくにはその正論が邪魔をすることがあります。

例えば、職場で上司が次々と指示内容を変更し、振り回されていたとします。

そしてそういう場面が繰り返し続いた挙句、意を決して「次々と変更を繰り返すのをやめて欲しい」と伝えたとします。

そういうとき往々にしてこういう伝え方になってしまいます。

「そのように次々と変更が重なるとそのたびにやり直さないといけないことが発生し、他の仕事にも影響が出て関係する人にも迷惑が掛かってしまうのではないかと不安になります。なので極力頻繁な変更が発生しないように配慮をお願いします」

もちろん、こういうのが本心である場合もあるだろうし、それならそれで何ら問題はありません。

でも多くの場合、こういうケースには別の本心が隠れていたりします。

それは、度重なる変更により振り回されているように感じることで自分のことを上司の都合良く扱われているようにも感じてしまい、すなわち自分のことを蔑ろにされているように感じてしまい“悲しい”とかです。

もし、そうだとしたら自分の本当の感情は後者の“悲しみ”ということになります。

こうやって本当の感情に気づけると、そこから本当に相手に伝えたいことが見えてくるし、それを伝えるかどうかを自己責任で決めることができます

このケースで言えば、度々指示が変更されることが嫌なのではなく、そういう行為を通して自分が蔑ろにされているように感じることが嫌なわけなので、その意味での関わり方を変えて欲しいというのが伝えたいことになります。

ここの伝え方は難しいですが、例えば自分にもっと配慮が欲しいということであれば(そして度重なる変更自体にも必要性があるならば)「変更の際には一言『申し訳ないね』が欲しい」とか、「一言『変更をお願いしたいのだけど、今大丈夫かな?』が欲しい」とか、そんな感じになると思います。

さらにはそもそも自分自身が蔑ろにされていると“感じている”だけ(相手の意図はわからない)なのだと思えれば、伝えずに現状のままを選ぶということもあり得るでしょう。

講座の中ではコーチング的な関りにより、相手の方に気づかないうちに生じている感情を明らかにしていきます。

実際の事例では登場人物も複数になるし、事情も複雑でそんなにシンプルに答えが導きだされるわけでもありません。

だからこそ、一つひとつ整理しつつ丁寧にひも解いていくことが必要なのです。

こうやって丁寧に、丁寧に自分の感情を扱っていくと感情のマネジメントもそれまで以上にできるようになります

相手の言動が自分の大切にしている何に触れてそういう感情が湧いているのかを見ていくこと自体が自分を客観視することにつながるし、それができている時点でただ相手の人格を責めることもなくなるからです。

さらには、こういうプロセスを経ることで自分が何を大切にしているのかがより明確になり、そのことを一層大切にしようと思えるようにもなります。

あるいはそれが非合理な思い込みに基づくものであれば、それを緩める方向に向かうこともできます

このように、自分にネガティブな感情が湧いたときその根っこにある本当の感情に気づくことは様々な良いことをもたらすのです。

私自身は、アサーティブの本質がここにあると思っています。



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