他者は自分の可能性を広げてくれる存在
先日、私の主催する講座に参加された方と共に4日間を過ごしました。
そのうちのお二人とはリアルでお会いするのは今回が初めてでしたが、まったく違和感なくお話しすることができました。
オンラインとは言え、これまでも会話をしてきたということはもちろんありますが、それだけが理由ではないと思います。
ストレングスファインダー®というツールを通してお互いのことを理解し合っているということも大きいと思います。
ストレングスファインダー®的にはお互いの強みに目を向けることになりますので、自然と自分とは違う考え方をする人のことを尊重する感覚になります。
そしてもう一つあると思うのは、相手の自分とは異なる反応や振る舞いを
「それはどこから来るのだろう?」
と探求する感覚が出てくることです。
「自分だったらそんなことしないなぁ」
と思える相手の振る舞いも
「面白い!」
という感覚でとらえることができるのです。
この部分ってとても大事だと思うのです。
人は往々にして自分と異なる相手の振る舞いを“間違い”として認識してしまうことがあります。
本当の意味で人という存在の多様性を理解していないと、他の人を自分の基準と照らして正誤でジャッジしてしまいます。
かつての自分がまさにそうでした。
正誤で人をジャッジしていると、ネガティブな感情も湧きやすくなります。
端的に言えば日常的にイライラ感が募ってしまいます。
違いをジャッジせずに「面白い!」と好奇心をもって他の人と接するようにすると、イライラは薄れていきます。
そんな感じで人と接することを意識していると、いかに人それぞれに思考、感情、行動のパターンが異なるかを実感することになります。
そして、いつの間にかそれまで自分には許していなかった振る舞いをすることを、自分に許せるようになります。
すなわち、自分の行動の選択肢が広がるのです。
自分がそれまで「これが正しい」と思っていたことが、必ずしも世の中の標準ではないということに気づいてしまうからです。
こう考えると、自分と異なる思考を持つ人に触れ合うことが、自分の選択肢を広げる、すなわち自分の未来の可能性を広げてくれるということになります。
コーチングに出会ってから以降の私は、まさにこれだったなぁと思います。
よく自分のコンフォートゾーンを抜け出す、みたいなことを言われることがありますが、それに近いことでもあると思います。
今いる慣れ親しんだコミュニティ、すなわち自分なりのコンフォートゾーンから抜け出し、違うコミュニティに勇気を出して入ってみることも自分の可能性を広げることにつながるのではないかと思います。