「信念」は、核となる揺るぎない価値観を持つ
「信念」の原語はBeliefです。 Believeの名詞形なので“信じること”となりますが、“念”のつく“信念”がピッタリくるなぁという気がします。 ただ信じるということだけでなく、そこにある種の“一途さ”があるという意味で。 「信念」は「責任感」との共通点を持ち、それは高い道徳観、倫理観と言った正しさへのこだわりです。 「責任感」との違いは、「責任感」の正しさは人との関わりによって生まれるある種相対的なものであるのに対して「信念」の持つ正しさはより普遍的で絶対的なものです。 わかりやすく言えば「世の中とはこうあるべきである」的な世の中レベルの正しくあるべき姿を持っています。 「信念」上位の人の持つ価値観は、普遍的なものであるだけに決して揺らぐことがありません。 すなわち、決して譲れない価値観を持っているということです。 そのため、周囲の人からは時にある面において頑固だと認識されていることが多いと思います。 自分の核となるゆるぎない価値観を持っているのが「信念」上位の人です。利己よりも利他
「信念」上位の人の持つ譲れない価値観は、当たり前ですが人により異なります。 そして、これも当然のこととしてその自分が大切にしている価値観は自分にとっては当たり前のことなので、自分に取り立てて“信念”があるとは思っていない人も多いです。 すなわち「信念」が上位の人の中で上位に「信念」があることにピンと来ない人が割と多いのが事実です。 「責任感」の場合は、約束を守る、時間を守る、ルールを守る等割と共通した特徴が多いので割と説明しやすいです。 一方、「信念」の場合はどこに価値を置いているのかがその人にしかわからないところがあり、特徴として説明しにくいところがあります。 ここは、他の資質にヒントがあることもあります。 例えば人間関係構築力が多い場合はやはり“人”に関わるものになるでしょう。 具体的には「共感性」が共に上位であれば人の気持ちを蔑ろにするような人に対しては強い憤りを覚える等です。 その意味で「信念」上位の人が自分の持つ普遍的な価値観がどこにあるのかを判別するためには、自分がどんなときに自分でも抑えられない強い憤りを覚えるかを見ていくと良いと思います。 そして、「信念」上位の人に共通するのは自分が信じる価値観に沿う社会を実現するということが自分の地位、名声お金を得ることより優先することであるということです。 その意味で「信念」上位の人はある種“利他”の精神で生きているということが言えます。大きなスケールで物事を捉える
“譲れない価値観”の存在が役立つ面に寄与する場合もあればその反面で妨げにもなることもあります。 ここもごく当たり前のことですが、人それぞれに異なる価値観を持っています。 自分がとっても大事にしていることをそう感じていない人も“たくさん”います。 まずはこの事実をただ受け止めましょう。 ただし、だからと言ってその自分が大切にしている価値観を手放そうとする必要はないし、そもそもできないと思います。 とても難しいことだとは思いますが、自分が大切にしていることをそのまま大切にしつつ、他の人は何に価値を置いて生きているのかをただそこに関心を寄せて観察していく感覚でいることが大事なのかもしれません。 正しいか、そうでないかでジャッジするのではなく、ただただ自分との違いを知ることに意識を向けることだと思います。 その上でそういう価値観の異なる人たちが多くいる世の中をどう自分の価値観に沿う世の中に変えていけばよいのかを考えていくことだと思います。 自分との価値観の違いによる他者の振る舞いに憤り心を乱されるのではなく、もっと大きな視野で長いスパンで物事を考え自分が理想とする社会を実現するために行動を起こすことだと思います。 そういう大きなスケールで物事を考えていくのが「信念」という資質を活かすカギであるとも思います。「信念」は時に抵抗勢力となる
「信念」上位の人の持つ譲れない価値観は、他のどんなことにも優先されるものです。 それゆえにどんなことが起こりがちかと言えば、チームで何かを進めようとする際に意図せずして抵抗勢力になってしまうことです。 自分の価値観に沿わないことはやりたくない、やらせたくないがゆえに無意識に抵抗してしまうのです。 その結果、本来達成すべきことが達成すべきタイミングで成し遂げられないということが起こってしまうかもしれません。 あるいは、その逆もまたしかりで、実現可能性や現実味を考慮せずして理想論のみで何かしら大きなことの実現に向けて旗振りをしてしまうかもしれません。 そしてそれに固執してしまうことで周囲の人を疲弊させてしまうことも。 もちろんこれらも「信念」ゆえの強み、役立つ面との表裏一体です。 後者の例でいえばそれだけの強い思いを持ち続けているからこそ世の中の多くの人を幸せにする何かを生み出すことにつながるのだと思います。 しかしながら、すべてに於いて理想を追求し続けるのはやはり現実的ではありません。 ここも前回書いたこととつながりますが、まずは自分が最終的に何を、どんなことを実現したいのかを明確にすることだと思います。 その上でどこに目をつぶればその理想とする世界の実現に早く到達するのかを考えることだと思います。 ここはある意味頑張らないといけないところだと思いますが、飲み込むべきことを飲み込んでこそ自分が理想とする社会の実現が早まることもあると思うのです。 自分の譲れないラインを細くくっきり引くのではなく、太くぼかして引くことが大事なのだと思います。自分の「信念」を明確に言語化する
これまで書いてきたように譲れない価値観を持っている「信念」の人にとって自分の「信念」がどこにあるのかを自覚しておくことが何より大事です。 というのは、「信念」を上位に持つ方のうち少なくない方が自分の持つ“信念”について明確に言語化出来ていないからです。 自分はどんな社会を実現したいと思っているのか? 自分はこの世でどんな使命を与えられているのか? 自分はどんなことに激しい憤りを感じるのか? こういったことを自分に問いかけながら自分が本当に大切にしていることを言語化していくと良いです。 そうすることによりきっと自分の中に一本の芯が通ったような感覚になれるのではないかと思います。 そして、その大切な価値観をさらに大切にしていこうと思えると思います。 前述したように、同じようにある種の“正しさ”にこだわりがちな「責任感」との違いは「信念」の持つ“正しさ”は普遍的であるということです。 だからこそ「信念」の価値観は決して譲れないものであるわけです。 従い、「信念」が上位の人が日々を充実して過ごすためには自分の価値観に沿う言動を取ることに出来る限りブレーキが掛からない環境に自分の身を置くことが大事だと思います。 具体的に言えば、企業にお勤めの方で言えばその企業や経営者の理念が自分の価値観に沿うものであること等です。 すなわち、出来る限り自らそういった環境を選び取っていくこと。 自分が理想とする社会の実現のために少しずつでも自分自身の行動が寄与できるような環境に身を置くことが「信念」という実行力の資質を最大限に活かすためのカギだと思います。
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