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ストレングスファインダーの資質「未来志向」を生産的に活かす

「未来志向」は、ビジョンを描く


「未来志向」は戦略的思考力の資質であり、その言語は Futuristic です。

“未来の”とか、“未来的な”とかの意味合いです。

「未来志向」が上位の人は、気が付くと未来のことを考えています

「先々がこうなるといいなぁ」というどちらかと言えばポジティブでワクワクするような未来のビジョンを描きます。

逆に、「原点思考」が上位にない限りは過去にこだわることはありません

未来はこれから作り上げていくものであり、無限の可能性があると考えています。

すなわち、過去がどうあれ、今がどうあれ、未来はこれから作り上げていくものなので、過去と今とに関係なく未来を描けるわけです。

実際どんな未来を描くのかは他の資質により異なると思いますが、「未来志向」を上位に持つ人は「こうなるといいなぁ」という未来を具体的に思い描くことでそれを実現していくためのモチベーションが湧いてくる感じだと思います。

未来の無限の可能性を信じ、想像の世界で未来のビジョンを鮮明に描きながら前に進んでいくのが「未来志向」という資質です。

「未来志向」は、大切な価値観を未来に投影する


「未来志向」で描く未来のビジョンには当然ながら自分の大切にしている価値観が表れると思います。

そしてそれは「未来志向」以外の上位資質からある程度読み解くことも出来ます。

「ポジティブ」上位であれば「未来志向」のワクワク感が増幅する感じになると思います。

そういう人の描く未来は、当然ながら“楽しさ”で満ちたものになると思います。

さらそこに「着想」が加わると“面白さ”も加味されると思います。

そして、必ずしも今の延長上で未来を考えるのではなく、何の制約もなくただ

「こんなことが出来るようになったら面白いよね」

と、無邪気に未来を思い描くことが出来ると思います。

いわゆる夢想家ということだと思いますが、未来を切り開いていくのはいつだってそういう人だと思います。

他には、物事を現実的に考える「調和性」だと、割と実現可能な確実な未来を描く感じになると思います。

人間関係構築力の多い人は、未来には必ず人の顔が浮かんでいるかもしれません。

「成長促進」であれば周囲の人たちが先々で成長した姿を思い浮かべているとか。

自分の大切にしている価値観を未来に投影しつつ、その未来を具体的に描くことでモチベーション高く前に進んでいけるのが「未来志向」という資質です。

「未来志向」は、過去を振り返らず、今を味わわない


「未来志向」における妨げになる部分を書いてみます。

「未来志向」上位の人の意識は常に未来へと向いています。

過去はどうあれ、今がどうあれ、未来はこれから作り上げていくものとの感覚で常に先を見ています。

逆に言うと過去を振り返らないということであり、今を味わわないということでもあります。

過去に関して言うと、例えば「ポジティブ」も併せて上位だったりすると失敗してもめげず、立ち直りが早い上にすぐに未来の方へと視点が移っていくので、場合によっては「反省が足りない!」と言われてしまうことがあるかもしれません。

だからと言って「もっと反省しよう」と思っても無理だし、「せめて反省している振りだけでもしよう」というのも機能しないと思います。

すべては無意識に起こってしまうことなので。

だからここは、身も蓋もない言い方になりますが、自分のキャラを自覚し、周囲にそういうキャラだから仕方ないと受け入れてもらうしかないかもしれませんね。

もちろん、失敗したことを繰り返さないように、例えば「慎重さ」上位の人の力を借りるとかその点における工夫は必要だと思いますが。

(あっ、ちょっと「ポジティブ」に寄り過ぎたかな)

そしてもう一つは今を味わわないということ。

何かしらそれまでの苦労が報われ成果が出たとして、その喜びを十分味わう前に気持ちはすでに次へと向かっているかもしれません。

人によっては今を味わい、十分祝福することを大切にしている人もいます。

そういう人から見るとある意味淡泊に見られてしまうことがあるかもしれません。

例えば「最上志向」を併せ持っていると、常に現状には満足せず未来での改善に意識が向いていると思います。

そしてそういう人が上司だと、部下の出した成果を十分に承認せず次に進んでしまうかもしれません。

なので、ここはそういう自分の特徴を理解、自覚した上でより良い未来を作っていく上で今目の前にいる人のモチベーションを上げてあげることが大事だということに意識を向けると良いと思います。

「未来志向」の場合は、自分の描いた未来と今がつながっている感覚があることが大事だと思うので、未来から見た今という視点であれば今を大事にすることも出来るのではないかと思うのです。

「未来志向」は、プロセスを考えない


「未来志向」が描く未来はあくまで結果です。

もちろん他の資質の組み合わせによりますが、そこに至るまでのプロセスは必ずしも思い浮かべることはないかもしれません。

だからこそ自由に未来を思い描けるということでもあります。

いずれにしても特に実行力の資質を併せて上位に持っていない場合には、描いた未来を形にしていく術を考えないままただ思描いた未来を語ってしまうことになります。

するとどうしても現実的に、着実に物事を進めていき、何かを形にすることに価値を置いている人とのすれ違いが起きがちです。

「そんな夢みたいなことばかり言っててどうやって実現するの?」

なんて言われがちかもしれません。

逆に「未来志向」上位の人から見ると超現実的な人は“夢のない人”的に見えてしまうわけですが。

いずれにしてもその思考の違いを自覚しつつ、自分の夢や未来のビジョンを語るタイミングを見極めることも大事だと思います。

例えば皆が一生懸命目の前の問題をどうやって解決するかに注力しているときに

「この問題が解決したらこれがこうなってあれがああなって…」

なんて未来の話をされても

「今そんなこと考えてる場合じゃないだろ!」

的な反応をもらうかもしれませんよね。

そして、未来を描ける才能を活かす上でもそこに至るまでのプロセスをどう埋めるかが大事になってきます。

そういう意味ではやはり手っ取り早いのは、何かを具体的に形にしていくことに長けている人との協業を考えることだと思います。

世の中には自分の弱みや苦手を補ってくれる人が必ずいます。

ストレングスファインダーはそれをわかりやすく教えてくれるツールでもあります。

ビジョンを語ることで影響を与える


「未来志向」の描く未来は希望の未来です。

誰しもポジティブな可能性に満ちた未来を思い描ければワクワクしてモチベーションが上がるものです。

「未来志向」は戦略的思考力の資質であり、自ら思い描いた未来のビジョンで人を動かそうとする意識は薄いかもしれません。

でも、それではもったいないです。

ぜひ自分の思い描いているワクワクするような可能性に満ち溢れた未来の具体的な姿を語って欲しいと思うのです。

組織のリーダーであればなおのこと。

そのためには、どう表現すれば相手に自分の頭の中にある画が伝わるかを考えることだと思います。

ここは、ある意味「未来志向」を強みとして開発していくためのトレーニングなのかもしれません。

自分の描いたビジョンを相手の頭の中に投影できるように語ることで相手の気持ちを前向きにさせることが出来ると思います。

そうなれば「未来志向」は影響力の資質としても使えることになりますね。

そして、「未来志向」を自分自身のために使うためには、未来を出来るだけ具体的に描いていくと同時に現在地点の環境を整えることも大事だと思います。

「未来志向」は今の延長上に自分が思い描いている未来があると思えていることでモチベーションが高まる資質でもあります。

逆に言えば今の環境にいることで自分の描いた未来につながらないと感じてしまうとやる気が出ないということでもあります。

具体的に言えば、例えば何か新しい製品を世の中に生み出したいと願っているとして現在の仕事では既存製品の改善にしか携わっていないとすればその先に思い描いた未来をイメージすることは難しいですよね。

「未来志向」上位の方の生き方は、未来に思いを馳せつつ現実を見つめる、すなわち未来と今を行ったり来たりしながらその間をつなぐように埋めていく生き方なのだと思います。

そのつながりが明確であればあるほど充実感が上がると思います。

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