客観的事実と感情を分ける
まず大事なのは、相手の不快に思う振る舞いそのものと、自分の感情を切り離して伝えるということです。 例えば、私のように「調和性」が高いと、ついつい目の前のことを現実的にどう実現していくかに意識が向きやすいです。 すると、会議や打ち合わせで、何か今後の進め方を議論している時に、例えば「着想」上位の人がポンッと何かを思いつきで発言した際、こういうことを言ってしまうかもしれません。 「もー、ちゃんと考えてよ!!(-_-#)」 でも、これって正確に言うと、相手の言動に対し自分は、相手が“ちゃんと考えてない”と感じてしまったということですよね。 そもそも「着想」の人にとって考えているからこそ思いつくのであって、言われた方は素直には受け取れませんよね。 この場合の事実をベースにした伝え方は、こんな感じです。 「今の時間は、アイディアを出す時間ではなくて具体的なやり方を検討していく時間なので、それと直接関係しない発言があると混乱してしまいモヤモヤします」 ポイントは、相手が否定しようのない客観的な事実として相手の振る舞いを記述した上で、それに対して自分が感じたことをあくまで自分の主観として伝えることです。 最初の言い方だと、相手のことを“ちゃんと考えていない”と決めつけていたのを、そうではなくて相手に悪気がないことはわかっていつつ、自分にはこう感じると伝えることです。 そしてその上で、どうして欲しいのかの要求を伝えるのです。 そこには、決して相手が悪気があってやっていることではないとの前提がありつつ、相手が受け入れやすい要求をしていくということです。 例えば、 「いろいろとアイディアが湧いてくるのが◯◯さんの良さだと思うのだけれど、この場ではその思いつきで発言されると議論が少し発散してしまうので、控えてもらえると助かります」 みたいに。 もちろんそれを相手が受け入れてくれるかどうかは別問題なのだけれど、少なくとも相手の行為を悪意あるものとして決めつけて伝えるよりは、はるかに伝わりやすいと思います。 次回は、既に今日書いた事例にも出ているのですが、アサーティブな表現をしていく上でもストレングスファインダー®が機能する理由を書きます。
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