「着想」をより効果的に活かす
「着想」の人は、他の人とは異なる着眼点で物事を見ていきます。 それ故に、他の人には思いつかないようなある意味“奇抜な”アイディアを思いつくことができます。 その発想には、制約がありません。 だからこそ、今この瞬間にはこの世に存在しないものの実現を、イメージすることができるのです。 とは言え、発想の材料は、今この瞬間に存在しているものです。 だから多くの場合、「着想」の人のアイディアは、既存のモノ同士を紐付けることで生まれます。 電話とパソコンが一体となったスマホはその典型例ですね。 他の視点としては、今の世の中で当たり前と認識されていることに良い意味で疑問を持てるところです。 例えば、ドイツで実現された技術に“横にも移動できるエレベーター”があります。 エレベーターと言えば上下に移動するというのが“常識”ですが、 「横にも動けたら面白いし、便利だよね?」 という発想ができるのが「着想」を持つ人なのです。 ちなみにそういうアイディアに対し 「えっ?そんなのどうやって実現すんの??」 とすぐに冷水を浴びせてしまうのが「調和性」x「分析思考」のワタクシ…(^_^;) と、それはまた後述するとして、こんなふうに「着想」の人は未来の可能性を見せてくれる人なのです。 何かしら閉塞感があり、未来が見えなくなってしまっている時に、何らかの打開策を見いだせるその発想力を活かすことを意識しましょう。 もちろん、すべてのそのアイディアが実現可能で素晴らしいものであるとは限らないけれど、当たれば大きく何かをブレイクスルーできる可能性があると思います。 アイディアと言っても、何もそんなに大きなことを為すということでなくとも、それぞれの人が日常で活かしていることがあると思います。 例えば、「ポジティブ」x「着想」の人であれば、サプライズ的に人を驚かせ、喜ばせることにそのアイディアを駆使するでしょう。 「共感性」x「着想」の人であれば、ちょっぴり捻りが効いていて、そして相手の心に響くプレゼントを考えたりするでしょう。 そんな“意外性”が人の心を動かすのだと思います。 そして、やはり「着想」もそれ単体では、アイディアが形になる可能性はそんなに高くはないと思います。 なので、ここでもやはり実行力を持つ人との協業が大事になってきます。 ここで大切なのは、せっかくの実行力があっても、前述した私の例のように現実的に考えるあまり発想の広がらない人は、せっかくの「着想」の人のアイディアを受け入れない可能性があるということです。 なので、ストレングスを共通言語とする会話を通した相互理解があることが大前提となります。 「着想」上位の人の中には、せっかくのその強みにフタをしてしまっている人が少なからずいます。 その要因の一つが相互理解が薄いことだと思います。 ここはなかなか簡単ではないところかもしれませんが、お互い違うからこその良さを認め合う文化を作っていきたいものです。 どんな資質でもそうですが、やはりその資質を存分に使っていくこと(舞台を与えてあげること)がその資質を磨き上げることにつながっていきます。 その意味では、「着想」の人は、その頭の中にある豊かな世界を何らかの形でアウトプットしていくことが大切だと思います。 同じように「着想」を持つ人とのなんの制限も掛けない自由な会話は、その豊かな思考をさらに豊かにしてくれるでしょう。
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一つの資質のみならず、それらの組み合わせによってどんな思考、感情、行動のパターンが出来上がっているのかを理解し、そのパターンゆえの強みを活かしつつ弱みに対処していく必要があります。
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