「共感性」をより効果的に活かす
「共感性」は、他者の気持ちを自分のことのように感じ取れる資質です。 感情そのものに良い悪いはないけれど、他人のネガティブな感情を感じて心地よく思う人はいませんよね? そういう意味で、「共感性」の人は、人がポジティブな感情を感じていること、すなわち人が笑顔でいることを自分の喜びとできる人です。 だから、何かに困っている人がいると手助けしたくなるし、何かがうまくいって喜んでいる人がいると自分ごとのように、いやひょっとしたら本人以上に喜ぶかもしれません。 「共感性」の人は、意識的に貢献しようと思わなくとも周囲の人への深い思いやりと配慮でネイティブに貢献していると思います。 もし、より意識的に貢献しようと思うのであれば、例えば影響力の資質が高く、かつ「共感性」が低くて悪気なく人の気持ちを置いていってしまいがちな人に、「今の言葉(態度)は、◯◯さんにはちょっときつく感じるかもしれませんね」等、アドバイスしてあげると良いと思います。 「共感性」が高いと、ひょっとしてそうい方にアドバイス(意見)するというのが相手に失礼ではないかと憚られるかもしれませんが、上で書いたようなタイプの人はむしろ率直なアドバイスを歓迎するはずです。 他には、自己主張が苦手で言いたいことがあっても言えないでいる人の存在を敏感に察知することもできると思うので、そういう人の話しを聞いてあげるとかでも貢献できると思います。 ただし、「共感性」上位の人は、人の気を吸いすぎるきらいがあるので、相手のネガティブな感情の影響を受けすぎないよう、自分を透明シールドで守る感覚を持つ等の対処を意識した方が良いですね。 上述したように、「共感性」上位の人は自分で意識せずともそのあり方で周囲の人に数多く貢献しているはずです。 それでも、人の感情を感じすぎてしまうことを辛く感じるあまり「共感性」にある意味蓋をしてしまっている方も中にはいます。 せっかくの才能を、そういうふうに扱ってしまってはもったいないですね。 自分の「共感性」が普段どういうところで活かされているのか、他の人に訊ねてみるのも自分の強みを自覚する上で大切なことかもしれません。
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