今日は、よくご質問いただくテーマについてお話しします。この質問は繰り返し聞かれることが多いので、定期的にお伝えしたいと思っています。
よくあるご質問のひとつが、「クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）で適職診断できますか？」というものです。結論からお伝えすると、
「適職診断には使えません」。
具体的には、「こういう資質だからこういう職業に向いている」とか「こういう資質だからこういう職業には向いていない」といった形で、職業を選ぶための明確な答えを出すツールではありません。また、クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）の結果からただちに「何ができるか」を考えることは、可能性を狭めるリスクを伴います。
クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）が教えてくれるのは、
「何ができるか」ではなく、「自分のやりたいこと、やるべきことをどうやれば自分らしくうまくやれるか」ということです。
例えば、「プロジェクトを進行する」という共通のやるべきことがあった場合、資質によって進め方が異なります。「目標志向」が高い人は、まず明確なゴールを設定し、達成までの具体的な計画を立てて、一歩ずつ着実に進めるやり方の方が成果が出やすいでしょう。一方で、「親密性」が高い人は、信頼できる仲間と絆を深めることで安心して物事を進めることができるでしょう。同じ「進行する」という役割でも、自分の資質に合ったやり方を知ることで、より効率的かつ自然に進められるのです。
また、クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）は、「どんなことに喜びや充実感を感じやすいか」を考えるヒントにもなります。例えば「共感性」が高い人は、他者の感情に寄り添うことに喜びを感じるため、人と関わる中で、誰かを支える場面で満足感を得やすいです。一方、「学習欲」が高い人は、新しいことを学ぶ過程そのものにやりがいを見出します。常に学び続けられる環境があれば、日々の成長を楽しむことができるでしょう。
大切なのは、結果からただちに「何ができるか」を考えるのではなく、自分の資質を活かす方法や、自分が喜びや充実感を感じやすい瞬間を探ることです。それによって、選択肢を狭めることなく、自分に適したキャリアを形成できます。
なぜならば、
喜び、充実感、やりがいを決めるのは職業、職種そのものではないからです。どんな職業、職種であっても、自分の喜び、充実感、やりがいがそこにあれば良いのです。
クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）を活用して、自分らしいキャリアを築くためのヒントをぜひ見つけてみてください。
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上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®（ストレングスファインダー®）に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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