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クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「包含」

人間関係構築力の資質である「包含」について解説していきます。

振る舞いの特徴


「包含」の資質を持つ人は、すべての人を受け入れ、仲間として迎え入れることに自然と注力します。目の前の輪から外れている人や疎外感を抱いていそうな人を見つけると、その人を放っておけず、声をかけて輪の中に引き入れようとします。この振る舞いは、人を区別しないという信念と、全員に居場所を与えたいという強い思いに基づいています。

また、「包含」の人は誰もが安心して活動に参加できるような環境を作ることが得意です。「みんなで一緒に」という姿勢を大切にし、全員が価値ある存在であることを感じられる場を提供します。このため、チームやコミュニティの活動では、一人ひとりの立場や背景に配慮しながら、調和を保つ役割を果たすことがよくあります。

さらに、「包含」の人は広く多くの人と関わる中で、自然と情報が集まりやすい特徴があります。これは、さまざまな人とのつながりを大切にするため、相手の状況や考えを知る機会が増えるからです。このように、多様な人々を巻き込む力が「包含」の人をコミュニティやチームの調整役やまとめ役として引き立てることもあります。「包含」の人が作り出す安心感や受け入れられている感覚は、周囲の信頼を得る大きな要素であり、結果的に人と人をつなぐハブとして機能する場面も多いのが特徴です。

根源的な欲求、動機づけ


すべての人が仲間として受け入れられ、誰一人取り残されない環境を作ることを大切にしています。

強みとして活かせている状態


「包含」の資質が強みとして活かされているとき、周囲の人々は「自分もここにいていい存在だ」と安心感を抱きます。この環境では、メンバー全員が心地よく過ごせるだけでなく、自分自身の意見や能力を発揮しやすくなるため、チーム全体のパフォーマンスが向上します。

「包含」上位の人は、多様な背景や意見を持つ人々をまとめる力に優れ、それぞれが適切に役割を果たせる環境を作り出します。たとえば、職場で新しいメンバーが加わったとき、「包含」上位の人はその人が孤立しないよう自然とフォローを行い、他のメンバーとのつながりを作る役割を果たします。こうした行動により、チームの一体感が生まれ、メンバーの士気や信頼感が高まります。

さらに、「包含」を上位に持つ人は人と人をつなぐ役割を担うことで、情報共有やコミュニケーションを円滑にし、チーム全体の連携を強化します。これにより、効率的で協力的な作業環境が構築され、結果としてプロジェクトの成果や組織の目標達成にもつながります。「包含」上位の人がもたらす安心感や調和は、単に雰囲気を良くするだけでなく、周囲の人々が本来の力を発揮する土台を築く重要な要素となります。

妨げになってしまっている状態


「包含」の資質が過剰に発揮されると、輪の中にいる全員を平等に扱おうとするあまり、チームやプロジェクトの目標に集中できない場合があります。たとえば、幅広い意見を取り入れようとしすぎて議論が拡大し、進行が遅れることがあります。また、関わる人を増やすことで意図せずプロジェクトの方向性がぼやけてしまうこともあります。

さらに、すべての人が輪の中に入りたいわけではないという点に気づけない場合、独立して行動したい人や自分のペースを大切にしたい人にも参加を求めてしまうことがあります。この結果、相手が負担やプレッシャーを感じるだけでなく、最適なパフォーマンスを発揮できなくなる可能性もあります。

「包含」の上位の人が全員を受け入れようとする姿勢が、チーム全体のリソースを分散させることにつながる場合もあります。一部のメンバーにとっては安心感や居場所を与えることになる一方で、他のメンバーには干渉として受け取られることもあります。このようなギャップを避けるには、自分の行動がどのような影響を与えているかを意識し、調整する柔軟さが求められます。

効果的に活かす方法


「包含」の資質を効果的に活かすには、相手が輪の中で自分の価値を感じられる環境を整えることが重要です。すべての人が同じように関与を望んでいるわけではないため、まず相手の特性やニーズをしっかり理解することが求められます。そのうえで、相手が自分の得意な分野や興味を活かせる役割を担えるようサポートします。

たとえば、特定の知識やスキルを持つメンバーには、それを発揮できる具体的な場を提供し、成功体験を積んでもらうことで自信を深めてもらいます。相手を輪に引き入れた後も、その状況を観察し続けることが大切です。相手が安心感を持ちつつも、自ら積極的に関わりを持てているかを確認し、必要に応じてフォローやフィードバックを行うことで、関与度を高めます。

この過程では、相手の努力や成果を適切に認め、感謝を伝えることで、相手がチームの一員としてさらに貢献しようとする意欲を引き出せます。また、「包含」の力をさらに高めるには、メンバー同士が自然につながりを持てる環境を意識的に作ることも効果的です。共通の目標や関心を持つ人を引き合わせたり、協力が必要なタスクを通じて連携を促したりすることで、個々のメンバーが孤立せず、より強いチームの一体感を感じられるようになります。

対比される資質


「包含」は、チームやコミュニティ全体を視野に入れ、全員が安心感を持てる環境を作ることに注力します。一方、「個別化」は、一人ひとりの特性や個性を深く理解し、それに基づいた接し方を大切にします。この違いにより、「包含」は多くの人を受け入れることに力を発揮し、「個別化」は個別対応の深さで相手に貢献します。

「包含」は広く多くの人とのつながりを重視し、全員が輪の中で安心感を得られるよう努めます。一方、「親密性」は、特定の相手との深い信頼関係を構築することに価値を置きます。このため、「包含」を持つ人は、チーム全体の雰囲気や調和を重視する傾向があり、「親密性」を持つ人は、個々の濃密な関係性を育むことに力を発揮します。

他の資質との組み合わせ


「包含」と「社交性」が組み合わさると、幅広い人脈を築き、多様な背景や視点を持つ人々を巻き込む力が一層強化されます。この組み合わせにより、チームやプロジェクトに多様性をもたらし、活気ある環境を作ることができます。

「包含」と「成長促進」が組み合わさると、受け入れた相手が安心感を持ちながら成長できる環境を提供する力が高まります。この組み合わせは、単に輪に引き入れるだけでなく、相手の成長プロセスを見守り、必要に応じたサポートを提供する強みを発揮します。

「包含」と「共感性」の組み合わせは、相手の気持ちに寄り添いながら受け入れる力を強化します。この組み合わせにより、相手は心理的に安心感を得られ、自分の意見を表現しやすくなる環境を作り出すことが可能です。

「包含」と「調和性」は、対立を避けながら、多くの人が意見を出しやすい場を作る力を発揮します。この組み合わせは、全員が居場所を感じられる調和的な環境を整え、チーム全体が前向きに協力できる雰囲気を生み出します。


上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。
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