他者のあり得ない言動が、自分の思考の枠を広げてくれる
先日は、オンライン無料セミナー「こんなとき、あなたならどうする?」の第二弾を開催しました。 今回も、一つの問いに対し様々な意見が飛び交ったようです。 ちなみに今回のお題はこちら。あなたの友人が海外旅行から帰国し、その地で買ったというお土産を渡してきました。 しかし、それはあなたが以前旅行で訪れた際に自分自身で買った同じものでした。 友人はその土産をあなたが喜ぶと考えて選んでくれたようです。 こんなとき、あなたならどうしますか?自分ならばどう反応し、どういう対応になりそうか、是非考えてみてくださいね。 さて、今回のお題を考えつつ一つのエピソードを独り思い返していました。 それは、前職時代の同僚と後輩のエピソード。 ある日自分と同期の同僚がお昼休みも取ることなく忙しく働いていました。 それを知っていた後輩は彼女のことを思い、お腹がすいているだろうと彼女の代わりにパンを買い、彼女の机に置いておきました。 事務所に戻った同期の彼女は、机に置いてあったパンを見て「これ、誰?」と尋ね、後輩が手を挙げると「要らない」と返したのです。 それが私には衝撃だったのです。 私だったらきっと素直に受け取って「ありがとう」とお礼を伝えたと思います。 たとえそのパンが自分の好みではなかったとしても…良い悪いはなく、ただそれは自分にとっての当たり前でありスタンダード。 彼女はそんな自分にとっての常識をぶち壊してくれたのです。 その当時の私は他人の言動を正誤でジャッジしまくっていたので、本来であれば彼女のその態度に対し「相手の好意を踏みにじるな!」的に怒りを覚えたはずです。 でもその時はあまりにあり得なさ過ぎて(自分にとっては)「えっ、そんなのもありなんだ!」と思ったのを覚えています。 未だに同じ状況で同じことをできる気はしませんが、この出来事が自分の思考の枠を広げていくきっかけの一つとなったのは間違いありません。 自分にとっての「あり得ない」他者の言動は、自分の思考の枠を広げ、自分の言動の選択肢を広げてくれるかもしれないとの視点を持っておくことが大事だと思う次第です。
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