“頼む”、“頼る”のハードルを下げる考え方
先日は、大手企業の営業一般職の皆さまへクリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)研修を提供しました。その3日前には同じ企業、同じ部門の管理職の皆さまへの研修でした。
研修においては、事前にそれぞれの対象に向けて文脈を考え、ワークを組み立て全体のプログラムを構築します。
しかしながら、私の場合はそうやって組み立てたプログラムに固執することはありません。
もちろん時間はきっちり守りますが内容や時間配分については臨機応変に変更していきます。
これが自分の才能である「最上志向」「アレンジ」「適応性」を活かしたやり方なのです。
私の研修の特徴は、ワーク後の全体シェアの時間を活用してお一人おひとりの上位資質から来る特性を絡めてフィードバックしていくこと。
この時間でフィードバックを受ける本人のみならずそれを聞いている他の人にも気づきが生まれます。
昨日は80名近い参加者だったので全員にフィードバックするのは不可能。
その場合でもあっても、いつもであればできるだけ多くの方にフィードバックしてあげようと可能な限り時間を割こうとします。
しかしながら昨日は、ワーク中に各グループを巡回していて一般論としてインプットしてあげた方が良さそうだなぁと思い、途中から切り替えました。
前置きが長くなりましたが、以降は先日私から参加者の皆さんに向けたアドバイスの一つです。
チームメンバーと効果的な協業を果たすにはメンバー間で強みを活かし合うことが必要です。
言い替えれば強みを貸し借りするということでもあります。
相手の強みを借りるというのは相手に頼みごとをするのと同義です。
そして、この人に何かを頼むということに苦手意識というか、抵抗感を感じる人が多いのが事実だと思います。
それに対して私はこんなふうにお伝えしています。
まず、頼むのが苦手ということのそもそものメカニズムについてです。
強みを貸し借りするとの観点での頼み事は、自分にとって苦手なことを他の人にお願いするということです。
自分にとって苦手なことは、自分の感覚としてそれを実行するのはとても大変なことだと感じているはずです。
従い、そのことを人にお願いするというのは、“とても大変なことを相手にお願いする”という図式になります。
極論すると、大変なこと、面倒くさいことを相手に押し付けているような感覚になりがちです。
これが人に何かを頼むことへの抵抗感が出てしまうメカニズムです。
ここで立場を入れ替えて考えてみましょう。
もし自分が自分が得意とすること、すなわち自分が苦も無くできてしまうことを他の人から頼まれたとして、大変なことを頼まれたとの気持ちになるでしょうか?
なりませんよね?
むしろ「そんなことでいいなら喜んで!」と思うことすらあるのではないでしょうか。
つまり自分が苦手なことを、それを得意とする人に頼むということは、むしろ相手を喜ばせることでもあるということなのです。
もっと踏み込んで言えば、“頼まない”、“頼らない”というのは、相手の喜びを奪うことであるということもできるのかもしれません。
こう考えると、自分の苦手なことを、それを得意とする人に頼むことへのハードルがぐんと下がるのではないかと思います。
先日はそんなお話しをしました。
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