自分も他者も同時に尊重するあり方
先日は、ストレングス・ラボ主催の実践コースにてストレングスファインダー®xアサーティブ・コミュニケーションを開催しました。 元々アサーティブ、アサーションという言葉が多くの方にとっては馴染みのないものであり、そもそもこの講座に対するイメージというのも様々だったろうと思います。 その点は自分でもわかっていたつもりでしたが、実際には“つもり”はあくまで“つもり”であり、全然わかってなかったなぁと思いました。 というのも、アサーティブをある種の交渉術的に捉えている方が割といたことに驚いてしまったからです。 誤解のないように言っておくと、アサーティブを交渉術のように捉えることが誤りだということではなく(実際にそのニュアンスで伝えている書籍もあります)、またそういう方がいたから講座に影響があったとかいうことでもありません。 ただ言いたいのは、自分で「これはこういうものだ」と思っていると、自然と(無意識に)他の人も同じように認識しているはずだと思い込んでしまうなぁということ。 そして、それが時にはコミュニケーションの齟齬を生んでしまう可能性があるということ。 自分にとってのアサーティブは、コミュニケーションのスキルという側面もありつつ、大きく言えば“自分の選択で生きる”とのあり方であると認識しています。 なので、交渉術を身につけたいと思って参加された方にとっては、こちらがお伝えすることがずれていて、相手にとって必要なことを伝えられない可能性もあるわけです。 人は、自分にとって当たり前のことをわざわざ説明したりしないので、例えば今回の講座で言えば 「交渉術的なものを期待されている方にはそのご期待には添えないと思います」 的なことをわざわざ書いたりはしないわけです。 これと同じような認識の齟齬は、恐らくそこら中で起こっていると思います。 より抽象化して考えると、人それぞれに大切にしているものが全く違うというのがコミュニケーション上のすれ違いや衝突を起こしがちなところだと思います。 ストレングスファインダーR的に言えば、例えば「共感性」上位の人は一人ひとりの気持ちに配慮することは当たり前過ぎてわざわざそれを言葉にして表現することはしないと思います。 一方、例えば実行力資質が上位で、人間関係構築力が比較的下位に位置する人だと、人の感情よりも成果優先になりがちです。 そこに一切の善し悪しはなく、ただそれぞれに大切にしているものが異なり、当たり前にしていることが異なるだけです。 なので、周囲の人たちとのすれ違いをできるだけ減らし、自分の感じるストレスを少しでも減らすためには、自分の当たり前に気づき、そして他者の当たり前を理解することが必要です。 自分の場合で言うと「調和性」が非常に強く、以前は頻繁にこういうことが起こっていました。 会議の場でほとんどの人が合意に向かっている中で一人違う主張を続ける人を見て、「もっと協調しろよ!」などと思ってしまうとか。 「責任感」も上位なので、そういう行為を正しくないと認識してしまうところもありつつ「調和性」だけに表だって主張しないこともあり、内々にストレスをため込んでもいました。 ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)を学ぶようになり、そういう自分の特性が自分の思考のクセから来ることを理解しました。 そして、他の人には他の人なりに大切にしているものがあり、それはそれで尊重されるべきものであると思えるようにもなりました。 自分で自分が大切にしているものを尊重する。 そして同時に他者が大切にしているものも尊重する。 このあり方こそアサーティブだと思っています。ストレングスファインダー®徹底活用ガイド
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