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頑張らない自分を受け入れる

頑張らない自分を受け入れる


前回の記事に対し、ご質問をいただきました。

こんにちは。

メルマガの内容についてご質問があり、初めてご連絡させていただきました。

いつも先生のメルマガを拝読させていただいていますが、本日配信の「自己尊重から始めよう」の内容が、まるで今現在の自分のことを指しているようで正直ドキッっとしました。

メルマガでも書かれていたように、私自身まさに

「自己否定の強い人は他者否定も強くなりがち」

に該当しています。

私には小学校低学年と幼児の息子がいますが、日常生活において、息子達の何を褒めてあげればいいのか分かりません。

「叱られるよりも褒められた方が気分はいいしやる気も出る。

」という理屈は頭ではわかってはいるものの、具体的に何を褒めてあげればいいのか分からないのです。

主人は「朝ちゃんと起きた」「宿題をした」とか褒めるポイントなのでは?とアドバイスをくれましたが、私にとっては「朝ちゃんと起きた」→学校は義務教育だし皆行ってるし、行くために起きるのは当たり前では?「宿題をした」→先生との約束事なので守って当たり前では?と思ってしまいます。

例えば「自力で起きれた」「いつもより早く宿題を終えれた」など、頑張った様子が分かる場合は褒める対象というのは分かるのですが、「人の手を借りて起きた」「文句を垂れながら雑な字で宿題をした」の何を褒めればいいのか分かりません…。

こういったことは自分自身に対しても思い当たる節があり、「他人にも自分にも厳しいね」と言われることもあるため、恐らく上記のようなことに「当たり前」という感覚をもつことは、自分の気質が影響しているのかな・・・と思うようになりましたが、人を否定的に見てしまうことは変わっていません。

その時、本日のメルマガにあった

「まず自分の強みを認識し、自覚し、受け入れ、自己肯定、自己尊重していくことが大切なのです」

という言葉がすごく響き、実践する必要があると考えたのですが、言葉の中にあった【受け入れ】の具体的な方法が私には分かりません。

そして、【受け入れる】ことでこれまで頑張ってきた過去の自分の否定に繋がるのではないかと恐怖もあります。

もしよろしければ、【受け入れ】とはどういうことなのか、アドバイスや体験談などお聞かせいただけると幸いです。

長文失礼いたしました。

今後の配信も楽しみにしております。


メッセージの中ではストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)のTOP5の記載もありましたが個人が特定されてしまう情報なのでここでは伏せました。

ご質問の文章の中で「自分の資質が影響しているのかな?」との言葉がありますが、資質とは、人それぞれに持つ思考、感情、行動のパターンを分類したものなので、より正確に言えばご自身の元々持っている思考のクセが上位資質の組み合わせとして表現されているということだと思います。

さて、一言でこの方のあり方を表現すると“誠実さ”という言葉が浮かんできます。

単純に言うと、自分が自分に対し誠実であることを求めていて、だからこそ他の人にも同じように誠実であることを求めるという図式です。

これ自体は、何を求めるかの違いがあるだけで、どんな人にもあるごく当たり前のことだし、なんら問題はありません。

というか、対象が人である以上絶対的な正しさなどないので、どんな人の、どんな状態も間違いではないし、本来問題にすべきことでもないとは思っています。

それでも、今のあり方で本人が苦しんでいるのであれば何かしら変えていった方が良いのだろうと思います。

でもそれは、自分そのものを変えるということではありません。

自分そのものを変える方向にいくのは今の自分を否定することになるので、前回の記事で書いたこととは矛盾してしまいますから。

ちょっとややこしいことを言っていると思いますが、「今の自分ではダメだから変えなきゃ…」は、自己否定そのものなので、自己尊重からは離れていってしまうわけです。

なので変えるべきは自分そのものではなく、自分という存在を自分がどう見ているか、どう受け取っているかという部分なのです。

この方の場合でヒントになるのは“頑張る”という言葉です。

子どもに対しても“頑張っている”ことに対しては褒めることができる。

自分に対しても、自分を受け入れることでこれまで“頑張ってきた”自分を否定することになるのではないかとの恐れがある。

つまりはこの方の場合、“頑張る”自分に価値を置いているということ。

逆に言えば“頑張らない”自分には存在価値を置いていないし、その裏返しで“頑張っていない”人を認めることもしないということだと思います。

なので、図式としてはむちゃくちゃ簡単で、受け入れるべきは“頑張らない”、“頑張れない”自分です。

もちろん、言うは易し…です。

この方にとっては恐らく“頑張る”ということが自分の価値と紐づいているので、“頑張らない”ということには大きな恐怖心が出てくると思います。

だから、ここはスモールステップで一歩ずつ進んでいけば良いと思います。

すなわち、小さなことから“頑張らない”ということをやっていくということ。

そうすることで、大げさに言えば“頑張らない”自分でもこの世に存在してもいいのだと気づけると思います。

“頑張らない”、“頑張れない”自分に寛容になれば、“頑張らない”、”頑張れない”他人にも寛容になれます

ここでいう他人とは自分以外の誰かなので家族も含みます。

すなわち、きっと子どもに対しても、もっと寛容な気持ちで接することができるようになると思います。

では、具体的にどう行動するかと言うと二つの方向性があると思います。

一つに、“頑張らない”という具体的なことを、小さなことからやってみるということ。

例えば、朝ちょっと体調が優れないなぁというとき、無理に床から出ないようにしてみるとか。

恐らくこの方の特性からすると、妻、母親としての義務を果たさねば…との思いから少々なことは無理してでもやってしまうのではないかと思うからです。

もし、事例として当てはまらなければもっと抽象化して受け取ってください。

すなわち、自分が義務を果たさねばと思い無理してしまっていることを思い切って手放すということをやってみるということです。

すると多くの場合何が起こるかと言えば“何も起こらない(何も問題ない)”という現実を見ることです。

上の例で言えば、「いつも頑張ってるんだから少しはゆっくりしなさい」とパートナーさんから言ってもらえるとか(と言うか既に今でも言われていませんか??)。

ひょっとしたらお子さんもいつも以上に自分のことを自分でやるかもしれません。

いずれにしても小さなことから“頑張らない”ということを勇気を出してやってみることで「“頑張らない”自分がいてもいいんだなぁ」と、何となく思えるようになっていくと思います。

誤解のないように言っておくと、“頑張らない”ことが正しいということではありません。

ある意味“頑張れる”ことがこの方の強みでもあるので、それを否定すべきではありません。

ただ、“頑張る”ということと自分の存在価値が紐づいてしまっていると、常に“頑張り過ぎる”が起こってしまいがちなのでそこを緩めましょうということです。

つまり目指すべきは、“頑張る自分”も、”頑張らない自分”もどちらでいてもいいと自分に許すことだと思います。

そうやってどんな自分であっても良いと自分を許し、受け入れ、尊重していけば、その裏返しで他者に対しても寛容になり尊重できるようになると思います。

そして、上で書いたことを実行する上でのカギは“きちんとやろうとしない”ことです。

この方の特性上、何事もきちんとやる人だと思うのでそうなりがちだと思うからです。

きちんとやろうとすると、できなかった時にできなかった自分を責め自己否定に陥ります。

まさに、本末転倒です。

できるときに、できることをやってみる

そして、できたときには、その“できた”という事実だけで“よくできたね”と自分を労い、褒めてあげる

そんな感じでゆる~くやってみるといいんじゃないかなぁ…。

だいぶ長くなったので二つ目の方向性(ポイント)は次回に譲ります。

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