内的キャリアと理想の組織作り
先日は、キャリアをテーマとしたストレングスファインダー®研修を提供しました。 キャリアには、内的キャリアと外的キャリアという概念があります。 外的キャリアとは、職業、役割、ポジションなど外から見てわかるキャリアのこと。 一方、内的キャリアとは、“やりがい”とかの働くことの意味、意義など、自分の内側で感じていること。 ここでのキャリアは仕事に関わることのイメージですが、仕事を通してどう人生としての生きがいを感じられるかが大事だと思います。 その意味で内的キャリアをどう捉えていくのかが大事。 人によっては外的キャリアとして良いポジションにつき収入をアップさせるということがやりがいにつながる人もいます。 一方、そのような外的キャリアを手に入れたとしても本当の意味でのやりがい、生きがいを感じない人もいます。 私がかつて組織のマネジャーをやっていた頃、一人の部下との価値観の違いに面食らったことがあります。 私自身はどちらかと言えば(以前は特に)外的キャリアの充実がやりがいにつながるタイプです。 なので、組織の中でいずれはリーダーとして振る舞い、昇進していくことを目指すのが当たり前という感覚が当時はありました。 ところが、その部下はそういうことにまったく関心がなく 「自分は昇格しなくても良いので専門職のままその道を極めたい」 というような趣旨のことを面談の場で言いました。 その当時の自分としては想像もしていなかったことであり、とても驚いたのを覚えています。 今は理解できます。 彼は、(私が考える)外的キャリアの充実よりも、内的キャリアの充実を望んでいたんだと。 こう書くと誤解を招きそうですね。 正確には、内的キャリアの充実をはかる方向で外的キャリアを決定していくのが理想だということです。 ストレングスファインダー®がそこにどう絡むかと言えば、日常の中で自分の才能を強みとして発揮できる方がやりがいは感じやすいということ。 端的に言えば日々自分の才能を強みとしてどれくらい活かせているか。 才能を活かせる環境で働けていれば、自然と才能はより強みとして開発されていきます。 そうすればより自分の強みを発揮でき、充実感も上がると思います。 組織の中で働いていると、外的キャリアを自由に選択するのは難しいのも事実です。 しかしながら、与えられた役割の中であってもより自分の才能を活かせる働き方を選択することは少なからず可能だと思います。 一人ひとりがそうやって内的キャリアを考え、自らが生き生きとする働き方を考えていけば、きっと組織全体としてのパフォーマンスも上がります。 もちろん、皆が自分の苦手なことを放り出してしまうだけでは組織として機能しなくなるので、お互いが多少苦手なことも頑張りつつ、お互いに補い合うことも必要です。 一人ひとりの内的キャリアを考慮しつつ、組織全体としてどんな役割分担をしていくのか。 そんな風に組織作りができると理想的ですね。
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