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ストレングスファインダーの資質「規律性」を生産的に活かす

「規律性」は、空間に秩序をもたらす


「規律性」の原語は Discipline で規律、統制、戒律などの意味があります。

ギャラップのサイトには「規律性」には空間的なものと思考プロセス的なものの二つがあると書いてありますが、私の感覚としても同意です。

空間的な規律とは、端的に言えば空間的に整理整頓されている状態を好むということです。

「規律性」上位の人は、全体として統制が取れていることを好みます。

逆に言うと、何かと乱れていることを好まないと言うことでもあります。

「規律性」上位の人の感覚としては、無駄なことに自分の思考を使わないというのがあるのではないかと思っています。

すなわち、身の回りがきちんと片付いていれば何がどこにあるかもちゃんと把握できるので“探す”ということに時間を使う必要がないということです。

その意味で「規律性」上位の人は部屋が片付いているかどうかは別として(空間にはさほど強く働かない場合もある)、一度使ったものを元の場所に戻すというのは徹底している方が多いです。

「規律性」の特徴として、一度「こうやる」と決めたことに関しては容易に習慣化できるというのがあります。

そこから言って毎日掃除機をかけるとか日々やると決めたことをきちんとやり続けるところもあり、より空間的に秩序立った状態を保ち易いのだと思います。

「規律性」は、ルーティン化する


私の「規律性」に対する勝手なイメージは、思考をシンプルに保ちたいというもの。

上で書いた空間的な規律についても言えると思うのですが、そもそも物が秩序立って置いてあることそのもので視覚情報としても乱れが少ないですよね。

それに加えて物を探し出すという無駄な時間を排除することもできます。

思考をシンプルに保ちたいという動機から考えていくと、「規律性」上位の人の傾向も読みやすくなると思います。

まずは、習慣化の類です。

「規律性」上位の人は、同じ時間、同じタイミングで同じことをやることを好みます。

会社務めの方であれば、朝起きてから家を出るまでのルーティンが細かく決まっていることが多いと思います。

そして、通勤にしても車であれば毎日同じ時間に家を出て同じルートを辿ると思います。

電車通勤であれば、可能な限り毎日同じ時間の電車の同じ車両の同じ座席に座るという感じだと思います。

こういうところからすると「規律性」上位の人が大事にしていることの一つには“予測が立つこと”があるのではないかと思います。

私が上位に持つ「適応性」は、そことはある意味真逆に位置します。

先々は予測できないのが当たり前だし、だからこそ楽しい…みたいな感覚すらあります。

人の思考の違いって面白いですね。

いずれにしても「規律性」上位の人の強みは一度決めたことを必ずやり通すということ。

こう書くと多くの人が「えらいなぁ」という感想を抱くと思いますが、「規律性」上位の人からすると、やると決めたことをやらない方が気持ち悪いとの感覚なのです。

なぜならば、普段と違うことをやるとそこには予測不可能なことが起こるかもしれないし、もしそうなったら余計な思考を働かせないといけなくなるからです。

「規律性」は、雑然さを排除し秩序立てる


「規律性」上位の人が大切にしてるのは“予測可能”であること。

なので、「規律性」上位の人が行き当たりばったりに物事を進めることは基本的にありません。

長期的に取り組むべきことがあると、やるべきことを挙げてそれらをどんな手順で実行していくかの計画を立てます。

そして、それを日々のルーティンに落とし込んでいきます

そうしておけば先々やることが既にきまっているので、その都度考える必要がありません。

すなわち、自ら予測可能な状況を作り出すのです。

そして、そこまで出来ていればあとは決めたことをただその通りに実行していくのみ。

そうやって予め交通整理をしてやるべきことを秩序立てていくことで着実に成果を出すのが「規律性」の実行力の側面です。

そうやって何事も秩序立てていく思考なので、秩序を乱すようなある種のノイズ、すなわち意味のない無駄なことは自然に排除していくことになり、その意味での効率性をもたらすとの側面もあります。

雑然としていて混沌としている状況を整理整頓して秩序をもたらすのが「規律性」という資質です。

「規律性」は、変化を嫌う


「規律性」での妨げになる部分を書きます。

「規律性」上位の人は、一度習慣化、ルーティン化したことは当たり前にその通り実行します。

そうしないと気持ち悪く感じるくらいに決めた通りにやることを当たり前にやります。

それが、傍から見ると“かたくなに”そうしているように見えてしまうことがあるかもしれません。

実際、「規律性」上位の人は予定していたことが“変わる”ということに抵抗感が出てしまうと思います。

そういうところが他の人から見ると柔軟性がないとか融通が利かないとか見られることにつながるかもしれません。

「規律性」上位の人も身の回りのすべてのことが予定通りに進んでいくことはないということはわかっていると思います。

それでも、感覚として状況、環境の変化に応じて自分の予定を変更することに対しては抵抗感が出てしまうのです。

その抵抗感そのものはどうしようもないと思います。

なので、何でもかんでも融通を利かせるということではなく、自分が変化、変更に対し抵抗感が出てしまうことを自覚した上で、目の前で起こる状況の変化に対し対応すべきなのかどうかを客観的に判断し、必要とあらば“頑張って”対応していくことだと思います。

“想定外”を“想定内”へ


「規律性」上位の人は、未来が予測可能であることを無意識に求めます。

その裏返しで不測の事態というのを歓迎しません。

「適応性」上位だと「起こってしまったことは仕方ない」の感覚ですぐに状況を受け入れてしまうのですが、「規律性」上位で「適応性」下位だとその感覚が薄いと思います。

なので、不測の事態に遭遇した際にどうしてもあたふたしてしまい必要な対応を取ることが遅くなりがちだと思います。

ここを防ぐためには、いかに不測の事態を予測しておくかだと思います。

なんだか矛盾したことを書いているように思われるかもしれませんが、不測の事態とは言えその多くは事前にある程度は「こういうことも起こり得る」と想定できることが多いのではないかと思うのです。

なので、予めそういう事態を想定しておいてそれが実際に起こったときに自分が取るべき行動の手順を決めておけば良いと思うのです。

そうすることで想定外のことを想定内にしてしまうのです。

もちろんすべての起こり得ることを想定内にすることは不可能だと思います。

その場合も例えば「本当の想定外のことが起こったとしたらまず〇〇さんに相談する」程度のことは決めておけるだろうし、それを決めておくだけでも気持ち的には楽だと思うのです。

「規律性」で他者貢献を考える


「規律性」をまとめます。

「規律性」の本質は、混沌とした状態を秩序立ててすべてを予測可能な状態に整えていくこと。

すなわち、そこに「規律性」の強みがあります。

一方「規律性」上位の人は、秩序立てることを他の人に強要するわけでは必ずしもありません。

あくまで自分自身が秩序立った状態の中で安心感を得るのです。

とは言え、せっかくの雑然とした状態を整理整頓して秩序をもたらす強みを他者貢献として活かさないのももったいないと思います。

もちろん周りが求めていないのに秩序立てることを強要する必要はありませんが、例えば空間的なものであれば自らお手本を示しつつ整理整頓のためのルール作りなどを率先してやっていくのも良いと思います。

「規律性」と比較的合わせて上位に来ることの多い「公平性」も併せ持っていると、ルールや基準作りも得意だと思います。

そして、物事や仕組みに対しては全体を整理するために問いを活用するのもアリだと思います。

思考の整理整頓が苦手な人は混沌としていて情報が整理されていない状態をそのまま扱おうとしてしまいがちです。

そういう場面で「規律性」上位の人であれば

「まずは皆が持っている情報を出し合おう」

「この中で必要な情報はどれだろう?」

「その中で重要度で優先順位をつけるとどんな感じになるだろう?」

的に、情報として有用なものとそうでないもの大事なものとそうでないものとが入り混じっている状況の中でうまくそれらを整理整頓していけるのではないかと思います。

そんなふうに自分の“秩序立てる”才能をどう他者貢献として活かせるかを考えるのが「規律性」を強みとして活かすコツだと思います。

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