“引き出す”ために必要なこと
相手から何かを引き出す具体的な関わりは、傾聴と質問です。 先日は、今開催中のプロファイリング初級講座の参加者の方向けに口頭プロファイリングのデモ版を提供するため、コーチ仲間にお願いし相手をしてもらいました。 通常、プロファイリング(資質の読み込み)において私の場合はこちらからお話しする方が多いのですが、先日は敢えて引き出すアプローチに寄せてみました。 それを自分自身で振り返ったとき、以前の自分と今の自分、すなわち引き出すアプローチが出来ている自分とそうでない自分とで何が違うかを考えてみました。 そこにあるのは、まず聴くという行為において相手の言動を自分の基準と照らしてジャッジすることをほぼやってないなというのが一つ。 「ほぼ…」と書いたのは「絶対に…」とは“絶対に”言い切れないから(笑)。 やっぱりどこかでふっとジャッジしている自分が現れたりはするのです。 でもそういう時にすかさずもう一人の自分が登場して「おい、今ジャッジしてるぞ!」と教えてくれるので“聴く”の姿勢に戻ることができます。 もう一つの“質問”については、純粋に「へー、そうなんだぁ」という気持ちで聴きつつ「なんでそうなんだろう?」「こういう場合はどうなんだろう?」と、素直な好奇心で質問している感じです。 ここまで読んでいただいておわかりいただけたと思いますが、引き出すアプローチ、すなわちコーチングとストレングスファインダーはとても相性が良いのです。 まずベースに自分と相手は違うし、その違いをまさに前回の記事のようにリスペクトし合うというのがあります。 その上でそのお互いの違いが資質の違いから来るものだということがわかっているので、その資質の違いがどういうメカニズムで何をもたらすのかを知りたくなります。 ま、ここはたぶんに自分の「分析思考」も出ていますけどね…(笑) いずれにしても引き出すアプローチには、 お互いが異なる価値観や考え方を持つ存在であると当たり前に認識しそれを尊重していること、 そしてその違いそのものに無邪気な好奇心を持っていること、 この二つが必要なのだと思います。 ストレングスファインダーが容易にそのマインドへと誘ってくれます。 先が見えなくなっていて、お互いが正しさのぶつけ合いになりがちな現状だからこそ、そういうマインドが大切だと思います。
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