根拠のない自信を手に入れる方法
先日の研修に際しては、参加者の方の年齢がかなり高めで担当者の方も心配されていました。
「皆それぞれに個性派で、ツワモノ揃いなんです」と。
でも実際終わってみたら、部門長からは
「先生を目の前にして大変失礼ながら、こんないい研修だとは思ってもみませんでした」
と言ってもらえ、心配していた担当の方からも
「これまで受けてきた研修の中で一番楽しく受講できました」
と言っていただけました。
でも、この状況で昔の自分だったら、こんなにうまくはいっていなかったかもと思っています。
なぜならば、昔の自分だったら担当の方の言葉を真に受けて、
「ツワモノたちと立ち向かう」
とのマインドで、そこにいただろうなぁと思うからです。
そういうマインドで向き合うと何が起こるかと言えば、実際に目の前にツワモノが現れるという現実の引き寄せです。
そして、そういうツワモノを目の前にして
「やっぱり来たか…(^_^;)」
となってしまい、さらに“立ち向かう”というマインドが強化され、そうなることでさらなる強敵がきっと表れます(笑)。
不思議なもので、人って自分の自己概念通りの現実を引き寄せるように出来ているようです。
上の例で言えば“ツワモノと立ち向かう”という自己概念は、“ツワモノの扱いが苦手な自分”です。
だからこそ“立ち向かう“マインドになってしまう。
“立ち向かう”マインドだけに、立ち向かわねばならない人を目の前に登場させてしまう。
今はどうかと言えば、自分の資質を信じているので“どんな人でも受け入れ、場を作れる”との自己概念に書き換わりつつあります。
そしてこういうマインドでいると、不思議と目の前のツワモノどもが(笑)、とても素直で従順な人たちに見えてきます。
すると、その素直な人たちを最大限尊重しながら進めていけるので、場が乱れることもありません。
こう考えると、すべては自分次第だということですね。
現状をどう受け止め、どんな姿勢でそこに臨むのか。
有り体に言えば、自信を持って臨むということですが、その自信とは文字通り自分を信じるということです。
自分の資質を強みとして活かせればきっと大丈夫という自信です。
そしてその自信を得るには、とことん自分の強みを活かすということにフォーカスしていくということです。
その積み重ねが、いずれ「何となく…」という根拠のない自信につながっていくと思います。
強みにフォーカスすれば、自然とうまくいく確率は高まります。
その成功体験の積み重ねがそのうち“何となく”という感覚で“大丈夫だ”と自分に感じさせてくれます。
この根拠なくふわっとした感じが大事なんですよね。
根拠がないということは、その自信は崩れようがないということを意味します。
“なんか知らんけどうまくやれる自分”という自己概念が、実際にうまくいくという現実を引き寄せます。
そのためにも、自分の強みにとことんフォーカスしてみるということをお勧めします。
それでも、最初だけは仮置きで“出来ない自分”から“出来る自分”へ自己概念を書き換えておくことが必要です。
つまり、根拠のない自信を身につけている自分を先取りしてしまう感覚です。
実は、今回の私もどちらかと言えばそれに近かったかもしれません。
さすがに散々脅されて少しはビビっていましたし(笑)。
それでも、“大丈夫な自分でいる”ということを“頑張って”やってみることで実際に大丈夫でした。
そういう意味で今回の自分の経験は、自分を大きく先に進ませてくれたと感じています。