いびつな形のままでいい
コンピテンシーの定義はいろいろあると思いますが、ここでは単純に“望ましい行動の特性”であるとして扱います。 ストレングスファインダー®の資質は、無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターンと定義されます。 ある意味“行動特性”もそこには含まれますが、それはあくまで“無意識”的なものです。 コンピテンシー的な行動特性は、意識的に望ましい行動を選択するとの意味合いが強いと思います。 その際に、ストレングスファインダー®の資質と紐づけてどう考えるといいのか、私の考えを述べます。 まずは、スーパーマンは目指さないと決めることだと思います。 望ましい行動を目指していくと、必ず普段苦手にしていることもそこに入ってきます。 私の場合で言えば、初めて会う人であっても積極的にこちらから話しかけて打ち解けていくとか。 想像しただけで「うーん…(-_-;)」となります(笑)。 一方で、周囲の人の声に耳を傾け、協調性をもって振る舞うことであれば当たり前にできます。 誰しもこうやって、そうありたいと思っていても苦手にしていることもあれば、良かれと思っているかどうか以前に当たり前にやってしまっていることがあります。 前述したスーパーマンというのは、全方位的に満遍なく、苦手なく出来てしまうということです。 つまり図形で言えばまん丸のイメージです。 だからコンピテンシーを考える上では、できるだけまん丸に、そしてその円を限りなく拡大していくイメージになります。 でも、それがどれだけ困難なことであり、はっきり言えば無理難題であるかは、誰でもわかりますよね? なので、私のコンピテンシーという側面から考える人の成長というのは、自分なりのまん丸ではない凸凹した形をまず認識し、その凸凹を受け入れ、それを丸めようとはせず、いびつな形のままで面積を広げていくというイメージです。 それでも、そうやったとしても、きっと同じ形をキープすることにはならないと思います。 なぜならば、本来自分が得意とする行動は、そこに意識を向けより強みとして活かそうとすることでさらに望ましい行動として表にどんどん表れてきます。 すなわち、伸び率が非常に大きい。 一方、そもそも苦手としていることは、どれだけ頑張ってもやはり元々それを得意とする人には敵わないし、その意味で伸び率は小さいはずです。 つまりコンピテンシーの側面から考えて自分の行動の選択をより望ましい方向に広げていくということは、元々いびつだった形がもっともっといびつになっていくことを意味します。 大事なのは、形を整えることではなくその面積を拡大すること。 自分の好きなこと得意なことに関しては、それを活かせる舞台をどんどん自分に与える。 苦手なことはプチチャレンジもしながら少しだけ外に拡大していく。 そんなイメージです。 大切なのは、自分なりのいびつな形を自分の大切な個性として捉えてそれを崩そうとしないでまず受け入れていくこと。 そう思います。
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