2017/5/13(土)、14(日)の二日間、近藤真樹コーチをお迎えしてストレングスファインダー®とパーソナルファウンデーション(自己基盤)のワークショップを開催しました。
私は、自己基盤とストレングスファインダー®は密接に関連しているものだと思っています。
自己基盤が整わないと資質はベースメントとして出やすくなる
自己基盤とは、文字通り自分の基盤、土台となっているものです。
自分の足元が揺らいでいると、当然自分自身がふらついてしまい、良くないことが起こります。
ストレングスファインダー®の資質で言えば、どうしてもそれらがベースメント(弱み使い)として出やすくなります。
かつての私も、まさにそうでした。
私の場合は、
「責任感」や
「自我」の資質が、ことごとくベースメントになっていました。
「責任感」で、自分だけの正しさで周りを攻撃したり、
「自我」で、自分が認められていないと思えば拗ねてみたり。
今振り返ってみれば、その当時は自己基盤がガタガタだったなぁと思います。
自己基盤が整っていなければ、資質の使い方も未熟なままとなってしまいます。
そして、その当時は“頑固”だとか周りから言われて、ちゃんとサインを送ってもらっていたのに、自分が何かを変えないといけないなんて微塵も思っていませんでした。
人は、自分に求めるものを他者にも求めてしまうもの
結局なぜそうなるかと言えば、そこにあるのは誤った思い込みです。
“ちゃんと、きちんと、正しくある自分でないと存在価値がない”
“他者から重要な存在として認められないと存在価値がない”
こんな思い込みを強く持っていました。
自分の存在価値を証明するために、“ちゃんと、きちんと、正しく振る舞わなければ”が強く出ていました。
だって、そうしなければ、自分の存在がこの世から無くなってしまう…そんな恐怖に怯えていたのだから。
そして、人って
自分自身に求めているものを、そのまま他人にも求めてしまうものです。
だから、その当時の私は、自分の周りの人をも“ちゃんと、きちんと、正しく”振る舞っているかを、いつも監視していました。
自分も、周りも、
自分だけの正しさの基準で縛り、監視し続けていたわけだから、当然しんどいです。
自分がしんどいだけでなく、数多くの人を無意識に攻撃し、不愉快にさせていたと思います。
しかも私の場合は、
「調和性」が、そういう攻撃的な部分を表面的には覆い隠していたので、尚のことやっかいだったと思います。
その当時よく言われていた
「あなたは、どこに地雷が埋まっているかわからない。」というのは、今になって思えばなぜそう言われていたかよくわかります。
他人軸から、自分軸へ
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正直言うと、上で書いたような思い込みを未だに完全には手放せてはいません。
でも今は、少なくとも、こういう思い込みは必ずしも正しくないことを知っています。
だから、行き過ぎた“ちゃんと、きちんと”はだいぶ手放せるようにはなったし、拗ねたり、いじけたりはしなくなりました。
あくまで表立っては。(笑)
結局、こういった思い込みは、
自分の存在価値を他者からの承認により証明しようとしているから存在しているわけです。
つまりは、常に他人軸で生きているようなものです。
本当の意味で
自己基盤がしっかり整った状態というのは、自己本位で生きている状態を言います。
自己本位というと、なんだか自分勝手とか、ワガママとかを連想される方も少なくないと思います。
でも、それは違います。
なぜならば、自分を縛っている人が他人を縛るのと同じように、
自分を解放して自己本位で生きている人は、他人が自己本位でいることも許しています。
すべては鏡写しなのですから。
今回のワークショップで、近藤真樹コーチにご指導いただいたトマス・レナードの作ったパーソナル・ファウンデーション・プログラムには10の柱があります。
私自身、まだまだそれらとしっかり向き合えているわけではありません。
今回、改めて一つひとつとしっかり向き合ってみようと思いました。
ストレングスファインダー®の資質は、自己基盤という土台に乗っかっているものであり、資質がうまく活かせていないとき、きっと土台が揺らいでいます。
だからこそ、
ストレングスファインダー®とコーチングはセットなのです。
ストレングスファインダー®は、ある意味
自己基盤を整えるための入り口のようなものだと思っています。
自分の資質ゆえの思考と、そのベースにある思い込み。
それを見ていって、
自分を幸せにしない思い込みを、幸せにする思い込みに書き換えていく。
それがストレングス・コーチングの目的だと思っています。
そのためにも、まずは自分自身の基盤を整え続ける覚悟です。
成熟した資質使いとなるために。
文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄