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ストレングスファインダー®で、自分の強みを自覚した瞬間

サイトを完全リニューアルしてから、記念すべき最初の投稿です。

今回は、私自身がストレングスファインダー®の資質を自分の強みとして自覚した瞬間のことを書いてみます。

すべては無意識だった


あれは、前職の半導体製造会社を退職した年、2012年の12月のことでした。

熊本に住む私にとって、会社員時代はなかなか参加することのできなかった東京でのコーチングの講座に出かけた時のことです。

講師は、元ギャラップ日本支社勤務で、日本におけるストレングスファインダー®の第一人者である森川里美コーチでした。

講座が終了し、森川コーチにあいさつして帰ろうとした時でした。

「知識さん、ギャラップのストレングスファインダー®のコーチ養成コースに一緒に行かない?」

とお誘いを受けたのです。

森川コーチの主催するコーチングコミュニティのMLか何かで、ギャラップがストレングスファインダー®のコーチ(=ストレングスコーチ)を養成するコースを始めるというのは知っていました。

その時は、心惹かれるものはあったものの、自分には縁のない話しとしてスルーしていました。

でも、森川コーチから、日本人だけのクラスを特別に作ってもらえるということを聞き、俄然興味が湧いてきました。

幸い(?)馬鹿高いコース費用も、渡航費用も退職金で賄えます。(笑)

で、結局即答に近い形で、「行きます!」と答えていました。

この時点で、もちろんストレングスファインダー®はやっていたし、それがどういうものかも知ってはいましたが、さほど大きく興味があったわけでも、ましてやその専門家になろうとは微塵も思っていませんでした。

では、なぜ即答できたかと言えば、実はここにも自分の資質が影響していたのです。

あっ、そう言えば、自己紹介を忘れていました。

私のストレングスファインダー®のトップ5は、以下です。

「最上志向」 「調和性」 「学習欲」 「アレンジ」 「適応性」

上記の色分けは、資質の4つのグループ分けを意味します。

黄色は、影響力の資質ピンクは、人間関係構築力の資質は、戦略的思考力の資質、そしては、実行力の資質です。

振り返ってみると、ここには「最上志向」と、「学習欲」が大きく影響しています。

「学習欲」は、とにかく学ぶことが大好きな資質です。

しかも私の場合は、「最上志向」なので、最高の環境で学べることが何よりもモチベーションにつながるのです。

と言いつつ、この時点では、こんな風に自分の資質が自分の行動に影響しているとは自覚がありませんでした。

そう、すべては無意識だったのです。

不測の事態にこそ自分の無意識の行動が出る


ほとんど何も考えないまま、ギャラップ本社のあるアメリカはオマハに旅立つ日がやってきました。

我々が参加した Accelerated  Strengths Coaching Course が開催されたのは2013年の5月でした。

そして、他人とは違う自分の資質を強く意識させられたのは、オマハに到着する前のことでした。

それは、中継地のヒューストンでのことです。

国際線から国内線への乗り継ぎ時間が一時間しかなかったのですが、入国審査には長蛇の列ができていました。

「これは、やばいなぁ~」と思いましたが、ジタバタしても仕方がありません。

入国審査を抜けてから、皆で走って国内線ターミナルに向かいますが、すでに乗るはずだった飛行機の時間は過ぎています。

とりあえず各々カウンターで手続きをして、次の便に乗れることを期待して待ちますが、結局4人分の席が確保できないと告げられました。

その中に、自分も入っていました。

ここでも、自分の心のつぶやきは「仕方ない」でした。

ジタバタしても、乗れないものは乗れないわけだし。

後で他の人に聞くと、こうやって落ち着いている様が不思議に映っていたらしいですが。(笑)

とにかく、ヒューストンで一泊せざるを得ないことが確定した時点で、頭の中では、今日の宿をどうするかとか、現状を受け入れた上でどう対処するかしか考えていませんでした。

これも後で知ったことですが、一緒にヒューストンに残ることになったうちの一人は、何とかその日中にオマハに到達する方法はないかと、スマホで色々と検索して調べていたそうです。

私には、まったくない発想でした。

こういうのも、その人ならではの強みですよね。

いずれにしても、その日の宿を確保せねばなりません。

私は、まず航空会社のカウンターに行って、この場合宿の手配等はどうなるのかを尋ねました。

すると、担当者から「これで手配しろ」と言わんばかりに、ホテル名がずらりと書いてある紙を渡されました。

ここでも再び「仕方ない」と心の中でつぶやいて、この先どうするかを考えました。

まずは、ホテルに電話しなければなりません。

でも、アメリカに入国したばかりの私は、小銭を持ち合わせていませんでした。

そもそも電話の掛け方すらわかりません。

そこで私は公衆電話のところに行き、一生懸命説明文を読んでどのコインが必要なのか、そしてどうやって掛ければ良いのかを調べました。

そしてその足で今度は売店に行って、小銭を確保するためにガムを買いました。

その後再び公衆電話に戻り、ホテルに電話し、自分の分のシングル一室と、他女性3名分のファミリールームを予約し、迎えの車の手配を終えて皆のところに戻りました。

ここまでほぼノンストップに、自分の中ではごくあたり前の行動として動いていました。

あたり前の中にこそ自分の強みがある



今回の旅の目的は、ストレングスファインダー®を深めることです。

だから、当然ながら皆、他者の資質とそれに基づく行動にアンテナが立っていました。

私の全くの無意識の行動も、他人にとっては奇異な(?)行動として映ったようで、仲間内でも話題になりました。

そうなって初めて私は自分の資質が、無意識に自分の強みとして発揮されていたことに気づいたのです。

そう、私に何があっても「仕方ない」とつぶやかせ、現状を受け入れ立ち止まることなく次に何をなすべきかと頭を切り替えられたのは「適応性」のなせる技だったのです。

そして、その後のホテルを手配するまでの流れの中では、「アレンジ」の資質が強みとして活かされていました。

この旅に出る前にも、もちろん「適応性」のどんなところが強みなのかは、何となくわかってはいました。

それでも、本当の意味で「これが自分の強みなんだ!」と実感できたのは、この時が初めてでした。

資質と自分の普段の言動を結びつける


私がストレングスファインダー®を初めて知り、テストを受けたのは、この旅の7~8年前のことです。

でも、実際にストレングスファインダー®がいかに役立つのかを知り、実際に自分の資質を意識してマネジメントし始めたのは、この旅の途中からです。

結局必要なのは、自分のあたり前こそが自分の強みであると気づくこと。

そして、その強みとしての言動が、どの資質、あるはどんな資質の組み合わせから出ているのかを紐付けていくことです。

自分の無意識の行動というのは、当然ながら自分で自覚することは難しいです。

だから、そこには、他者の存在が必要です。

まずは、周りの人に、どんなところが自分の強みだと思うのかを聞いてみてください。

そして、その強みが自分のどの資質が影響していそうかを考えてみてください。

自分の無意識が強みとなっていることに気づいた瞬間、“自分の持っている資質を強みとして活かす”という意識が自然と生まれます。

無意識の意識化、これがストレングスファインダー®で自己理解を深める大きなメリットです。

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