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クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)34資質完全ガイド「競争性」

影響力の資質である「競争性」について解説していきます。

振る舞いの特徴


「競争性」を持つ人は、他者との比較や競争の場において、自らの能力を最大限に発揮します。常に「勝つ」ことを目標に据え、競争の場での成果を追求することが行動の中心となります。この資質を持つ人は、明確な指標を基に自分と他者のパフォーマンスを評価し、より高い基準を目指して努力します。

また、競争を楽しみながら挑戦する姿勢が自然と表れ、勝利への情熱が行動にエネルギーを与えます。そのため、どのようにすれば一番になれるかを考え、効率的に物事を進める力を発揮します。競争の結果が明確であればあるほど、モチベーションが高まり、自分を鼓舞するような行動が増えます。

さらに、「競争性」を持つ人は、勝てる見込みがある分野を選んで取り組む傾向があります。競争相手や状況を見極め、成果を得られる場面に集中するため、非効率な競争を避ける能力も備えています。

根源的な欲求、動機づけ


「競争性」の根源的な欲求は、他者に勝ち、一番になることで達成感を得ることです。

強みとして活かせている状態


「競争性」が強みとして発揮されているとき、競争の場が明確に定められていれば、目標達成に向けた努力が最大限に引き出されます。この資質を持つ人は、競争相手や自分の進捗状況を客観的に評価しつつ、より高いパフォーマンスを実現するための具体的な行動を積極的に取ります。

たとえば、職場で売上目標や成果指標が明確に設定されている場合、その目標に向かって効率的かつ戦略的に行動します。過程では、勝つための具体的な手段を常に模索し、状況に応じた柔軟な対応をしながら、継続的に高い成果を生み出す力を発揮します。

さらに、このような状況では、競争性を持つ人の情熱やエネルギーが自然と周囲に波及し、同じ目標に向かう人々に刺激を与えることがよくあります。その結果、チーム全体の士気が高まり、全員がより高い成果を目指す雰囲気が形成されます。こうした影響は、個人の成功だけでなく、チームや組織全体の目標達成にも大きく寄与します。

妨げになってしまっている状態


「競争性」の資質が過剰に発揮されると、勝つこと自体が目的化し、本来の目標や全体の意図を見失う危険性があります。たとえば、個人の勝利にこだわりすぎるあまり、他者の意図や感情に対する配慮が不足し、周囲との関係性を損なうことがあります。これにより、チーム全体の調和が崩れたり、協力が得られにくくなる場合があります。

また、負けたときに感じる挫折感や悔しさが非常に強く、次の目標に向けた行動を妨げることがあります。このような状況では、自分の努力や成果を過小評価してしまい、自己否定的な感情に陥りやすくなるため、モチベーションを維持するのが難しくなる場合もあります。これが繰り返されると、結果的に自信の低下や挑戦への意欲の減退を招く可能性があります。

さらに、勝利の可能性が低いと感じた場面や状況を回避する傾向も見られることがあります。これは、自分が負ける可能性を避けたいという心理から来るものであり、その結果として、新しい挑戦やスキルの習得の機会を逃してしまう場合があります。これにより、長期的な成長の機会が減少し、将来的に得られるはずの成功や発展を制限してしまうリスクがあります。

このような状況を防ぐためには、自分の競争に対する考え方を振り返り、短期的な勝利に固執するのではなく、長期的な目標や全体の成果に意識を向ける姿勢が重要です。また、競争を超えて学びや成長を見出す視点を持つことで、「競争性」の力をより建設的に活用できる可能性が広がります。

効果的に活かす方法


「競争性」を効果的に活かすためには、明確な競争の場や指標を設定し、その場で実力を発揮できる環境を意識的に整えることが重要です。勝つための具体的な目標を掲げ、それに向けた詳細な計画を立てることで、努力の方向性を明確にし、エネルギーを集中させることができます。これにより、日々の行動が勝利に向かうモチベーションへとつながります。

さらに、目標達成後を見据えて次のステップを計画し、短期的な成果だけでなく、長期的な成功を意識することが重要です。競争相手を慎重に選び、自分の強みが最大限に活かせる分野で勝負することで、より大きな成果や成長の機会を得ることができます。挑戦する場を見極める判断力が、勝利の確率を高める鍵となります。

また、他者との協力を意識的に取り入れることで、自分の「競争性」をチームや組織全体の目標に結びつけることができます。この過程では、自分自身の勝利への情熱やエネルギーが自然と周囲に影響を与え、メンバーの士気を高めるきっかけになることを意識することが大切です。こうして、個人の目標達成が組織全体の成功に貢献する循環を生み出すことができます。

対比される資質


「運命思考」と「競争性」は大きく異なる資質です。「運命思考」は、個々の競争よりも全体のつながりや長期的な視点を重視します。このため、「競争性」が短期的な勝利に向けて努力を集中させるのに対し、「運命思考」は競争そのものに意味を見出さず、調和や平和を優先します。

「調和性」と「競争性」も対照的です。「調和性」は対立を避け、全員が協力し合う環境を重視します。一方、「競争性」は競い合いを通じて自分の能力を発揮することに価値を感じます。このため、「調和性」の人が対立を避けようとする場面でも、「競争性」の人は健全な競争を求める傾向があります。

他の資質との組み合わせ


「目標志向」と「競争性」の組み合わせは、目標達成への集中力と勝利への情熱が融合し、明確な目標に向かって計画的かつ効率的に行動する力を発揮します。この組み合わせでは、競争を通じて得たエネルギーを目標達成に活用し、大きな成果を達成します。

「最上志向」と「競争性」が組み合わさると、勝利への情熱に加え、成果の質へのこだわりが強くなります。この組み合わせでは、単なる勝利ではなく、最高の結果を追求する力が強化され、競争を通じて卓越性を目指す行動が生まれます。

「自我」と「競争性」の組み合わせでは、競争を通じて自分の存在感を示し、他者から認められることに喜びを感じる傾向が強まります。この組み合わせでは、競争の場を自己表現の手段として活用し、勝利を通じて自己の価値を高めます。

「包含」と「競争性」の組み合わせでは、チーム全体での勝利が必要な場面で特に力を発揮します。この組み合わせでは、競争心を持ちながら、全員が目標に向かって協力しやすい環境を作る力を発揮し、チーム全体の一体感を高めながら成果を共有することが可能です。

上記はギャラップに承認されたものではなく、ギャラップの認可も推薦も受けていません。クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)に関する意見、見解、解釈は、株式会社ハート・ラボ・ジャパン代表 知識茂雄だけの考えです。



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