資質の組み合わせで見える個性
クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)はその人の特徴的な思考、感情、行動のパターンを34個に分類された資質の並び順で表現します。そのうちおおよそ上位の1/3ほどが常に無意識レベルで表出していると言われています。
従い、自分の34資質の並びのうち、上位の資質一つひとつの特徴を理解することが自己理解を深めることにつながります。
一方で、人それぞれに持つ思考、感情、行動のパターンはそれほど単純なものでもありません。
資質一つひとつに対し表現されている特徴は、ある意味最大公約数的なものであるとも言えます。
言い換えると、同じ順位に同じ資質を持っている人がいたとして、その二人に表れる特徴は当然ながらかなりの部分で共通してはいますが、細かく見ていくとその出方は微妙に異なっています。
なぜかと言えば、他の資質の並びが違う、すなわち上位資質の組み合わせが違うからです。
クリフトンストレングス®を開発したギャラップ社では、これを資質の組み合わせによるダイナミクスと表現しています。
自分自身を例にとり、わかりやすいところで言うと、3番目に「学習欲」のある私は端的に学び好きです。
それに対して他の上位資質がこんな風に作用します。
まず「最上志向」が組み合わさることにより、学びの質へのこだわりが出てきます。
「どうせ学ぶならば…」と最高の環境で学びたいとの欲求が出てきます。
そんな私ですから、米国のギャラップ社に赴きクリフトンストレングス®を学ぶという行動は理にかなった行動と言えますね。
他には、「収集心」を併せ持つ私は、幅広くなんでも知りたいとの欲求があり、とりあえず興味を持ったものは学んでみるとの特徴(クセ?)があります。
ここに「適応性」が加わり、今この瞬間に目に触れたことで興味が湧いたらとりあえず学んでみるということにつながります。
元々「学習欲」にしろ「収集心」にしろ、特に目的を持たないのに加えて「適応性」で先のことはあまり考えないので「それを学んでどうする?」がないまま学んで(学べて)しまうのです。
これがもし、私の「適応性」の代わりに「目標志向」「戦略性」が高い人だったりすると、比較的明確な目的や狙いを持って学ぶという行動につながりやすいと思います。
同じ、“学ぶことが好き”という特徴がありつつも、何に対してより興味が向くかとか、どう学ぶかなどは他の資質の並びにより変わってくるということです。
もっとも影響を受けやすいのは上位資質同士の組み合わせですが、34資質の並び全体で考えると上位資質と下位資質の対比との観点も出てきます。
実は資質の並びは完全にランダムというわけでもなく、統計的に見ると合わせて上位に来やすい資質の組み合わせや、逆に比較的離れやすい資質の組み合わせがあったりします。
例えば、「慎重さ」と「ポジティブ」は比較的離れやすい資質同士です。
34資質の並びをみたとき、この二つが一般的な傾向の通り離れているのか、それとも両方が比較的上位に来ているかでも傾向は異なってきます。
統計はあくまで統計であり、この二つが必ず離れるということでもなく、合わせて上位に来ることも必ずあります。
人それぞれの思考、感情、行動のパターンはそんなに単純なものではありませんから。
いずれにしても一般的には離れやすい資質同士が上位で近い位置にあるということは、その組み合わせなりの特徴が出てくることを意味します。
「慎重さ」、「ポジティブ」を例にとると、「慎重さ」上位で「ポジティブ」下位の場合は、リスクを排除すべく慎重に検討するという特徴が強く出てきます。
一方「慎重さ」と共に「ポジティブ」も上位だと多少の楽観性も出てくるので、とことん慎重に検討するというよりは、ある程度検討したところで「ま、いっか…」というような感覚も出てくることが多いです。
ということで、人それぞれに34資質の並びが異なる以上はその並び順なりの特徴が出てくるわけなので、それを読み解いていくことが自己理解を深める上でとてもとても大切なことなのです。
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