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ストレングスファインダー®で行動のアクセルとブレーキを知る

行動のアクセルとブレーキを知る


その人なりの上位資質は、ある方向に行動を促進させるものであると同時に、別の方向への行動にブレーキを掛けるものでもあります。

ゆえに大切なのは、自分がどんな時に、どんな方向に行動が促進され、逆にどんな時に、どんな方向でブレーキが掛かるのかを把握、自覚すること。

厄介なのは、その自分なりの傾向性と自分の存在価値とが紐づいていることが多いということ。

そこに気づいていないと、アクセルもブレーキも自分でマネジメントすることなく踏みっぱなしになってしまいます。

そして、この状態のままでいると、そうそう良いことばかりは起きません。

むしろ頻繁に困ったことが起こる確率が高くなると思います。

例えば私が上位に持つ「責任感」は、関わる人たちに対して誠実に振る舞うという点で自分にとっても特に役立っている資質です。

一方で、誠実であることが自分の存在価値と紐づいてしまっていると(私の場合は実際にそうでした)、不誠実な対応を取ると相手に嫌われるのではないかとの恐れが出てくる(「調和性」「自我」も影響)ので、極端に正しくあろうとしてしまいます。

逆に言えばちょっとでも自分が不誠実だと感じることには強いブレーキが掛かります。

それが結果的に「△△であるべき」とか、「◇◇でなければならない」等の思考として現れます。

その度が過ぎてしまうと、関わる他人に対しても“べき”、“ねば”を押しつけようとしてしまいます。

だから、以前の私は“間違っている”(と自分が認識してしまっている)人たちを周りに置いていたわけで、それにより常に誰かに対しイライラしていました。

アサーティブ、コーチング、そしてストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)を学び、人それぞれに思考、感情、行動のパターンは異なるし、そのすべてが尊重されるべきものであると気づけてから自分が常に正しくなくとも良いことにも気づきました。

自分の基準で正しくない行動を取ると自分の存在価値が毀損されてしまうと思い込んでいたものが、そんなことはないのだと気づけたということです。

今ではアクセル、ブレーキをべた踏みすることなく、少し緩めに踏めるようになった感じです。

その上でアクセル、ブレーキ共に、踏むべきときに強く踏み、緩めるべきときに緩める、そういうマネジメントができるようになりました。

そのために必要なことは、まず自分の思考のクセに気づくことです。

そしてそのタイミングは、自分の感情が振れたときです。

特に他者の言動に対し自分の感情がネガティブに振れたとき、そこにはどんな自分の思考のクセが隠れているのか、それを見ていくことです。

ここで言う思考のクセは、ストレングスファインダー®の上位資質で見ていくとわかりやすいと思います。

ストレングスファインダー®は、その人なりの思考のクセをかなり細分化してあり、かつ具体的に言語化されているので、その後の自分自身の言動のマネジメントがしやすいとの大きなメリットがあります。

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