「目標志向」は、集中する
「目標志向」の原語は、Focusです。 焦点を合わせるとか、何かに集中させるとかの意味合いです。 「目標志向」上位の人の特徴の一つは、やるべきことを一つに絞り、そこに全リソースを集中させるというのがあります。 仕事の進め方的に言えば、マルチタスク型ではなく、シングルタスク型とも言えます。 一度にやることを一つに絞って集中して取り組み、それが終わってから次のタスクに取り組んでいく感じです。 そして、やるべきことを一つに絞れた時のそこに向き合う集中力が異常に高いのも「目標志向」の特徴です。 人によっては本当に集中していると回りの音が聞こえなくなるという話しもよく聞きます。 ま、誰でも何かに夢中になって取り組んでいると声を掛けられても気づかない…なんていう経験があるのではないかと思いますが、その感覚が際立っているのだと思います。 一つのことにリソースを集中させて取り組み確実に成果を出す。 これが「目標志向」の特徴の一つです。「目標志向」は、目標を設定する
「目標志向」のもう一つの側面は、明確な目標を設定し、そこに狙いを定めて目標を確実に達成するための行動を起こすということです。 ここで言う目標とは、達成すべき日付が入っていること、そして何を以て達成したと言えるのかの客観的な指標が入っていることが重要です。 一番わかりやすいのは「〇〇試験に合格」とかですね。 試験日は明確に決まっているし、合否という形で達成できたかどうかも明確です。 この種の目標が出来ると「目標志向」上位の人は、達成すべき日から今の方向に遡り、いつまでに何をやって成果を積み上げていくのかの計画を立てます。 そこには、やるべきことにリソースを集中したいとの感覚から、きちんと優先順位をつけて取り組むというのも入ってくると思います。 そうやって優先順位をつけてやるべきことを明確にして計画的に物事を進めていき、設定した目標を着実に達成するのが「目標志向」の特徴の一つです。 目標を設定し、そこに向けて行動を起こして行くときに最も高い集中力を発揮します。 こう考えると「目標志向」の原語がFocusである意味が良くわかりますね。 やるべきことを絞る。 ターゲットを定める。 リソースを集中投下する。 意識を集中する。 そこにすべてが集約していく感じだと思います。「目標志向」は、成果にフォーカスする
「目標志向」の妨げになる部分を書いてみます。 「目標志向」は、実行力の資質です。 従い、文字通り目標を“達成し成果を出す”ことにフォーカスします。 もちろんその部分が目標達成の確実性につながる部分であり、「目標志向」の強みでもあります。 しかしながら、成果を出すことに集中し過ぎた時に、場合によっては周囲の人への配慮が欠けてしまう可能性もあります。 他の資質との組み合わせによりますが、周囲の人を目標達成のために必要なコマとして扱ってしまう可能性があるということです。 もっと正確に言えば、本人からすると当然そんな積もりはないにしても、何かを指示、依頼される側からしたら都合良く使われているように感じられてしまうことがあるということ。 これを防ぐためには、目標を達成し、望んだ成果を効率的に手にいれるために何が必要なのかということを明確にしておくことが必要だと思います。 すなわち、周囲の人たちが気持ち良く協力してくれてこそ、一人ひとりが良い状態でいることで高いパフォーマンスを発揮してくれてこそ、望んだ成果を早く、確実に手に入れられるのだという事実に目を向けることです。 「目標志向」上位の人は、目標達成に意味のあることしか取り組もうとはしません。 自分の限られたリソースを無駄なことに使うのを避けるためです。 言い換えると「目標志向」上位の人は、何をやるにしてもその目的を明確にして取り組みます。 よって、周囲の人に配慮することがひいては自分の目指す成果を効率的に手に入れることにつながるのだと思えれば、そうやって意味づけ出来さえすれば、そのことを確実にやるのも「目標志向」だと思います。 そういう思考プロセスを経て、成果をあげるために何が必要なのかを、敢えて視野を広げて考えることが大事だと思います。「目標志向」は、集中するあまり視野が狭くなる
強みと弱みは表裏一体。 「目標志向」の場合は、スイッチが入った時の高い集中力が強みでもあり、弱みでもあります。 一つには、自分が今やろうとしていることに集中するあまり自分の今のやり方に固執してしまうことです。 言い換えると、集中するあまり視野が狭くなってしまい、他のやり方に切り替えた方が良いかもしれないのに気づかないまま壁にぶつかり続けてしまう可能性があるということ。 そして、前回書いたように、ひとたび集中すると周囲に注意が向かなくなってしまうことがあり、周囲の人の声に耳を傾けることがなくなってしまうこと。 すると、本人にそのつもりがなくとも人の意見に耳を傾ける柔軟さに欠けているみたいに認識されてしまう可能性もあります。 そういうのってもったいないですよね? やはりここでも大事なのは、自分が何かに集中すると周りが見えなくなってしまう特性を持っていることを自覚し、そういう自分を客観視しておくことです。 そうすれば、何かに行き詰った時「あ、また視野が狭くなっているなぁ」と自分で気づくことが出来ると思います。 そうやって気づければ「他のやり方はないのだろうか?」との問いを自分に投げかけられるし、「そうだ、他の人の意見も聞いてみよう!」とも思えると思います。 とは言え、本当に集中してしまうと自分を客観視することすら忘れてしまうかもしれません。 もしそうならば、自分が集中し過ぎて視野が狭くなってしまっているとき肩を叩いて気づかせてくれる人をそばに置いておくのも効果的だと思います。 いずれにしても、そうやって視野を広げることが最終的には自分が目指しているものを手に入れるための早道となることを認識しておくことが大事だと思います。「目標志向」は、軌道修正する
「目標志向」上位の人は、常に自分がどこに向かおうとしているのかを自分に問うています。 行き先が明確になって初めて今やるべきことが明確になる感じだと思います。 逆に言えば、明確な行き先を設定出来ていないと何をどうして良いかわからずフラフラ感が出てしまうと思います。 それくらいに明確なゴール、到達点を設定することが大事だということです。 いつまでに、何をどうするとの明確な目標を立てることが物事に集中して取り組み成果を出すとの実行力の資質である「目標志向」を活かす上で必要なことです。 一方で、ひょっとしたら目標は無理矢理立てるものではなく“見つかる”ものなのかもしれません。 あるいは人によっては“与えられる”ものなのかもしれないし、“湧いてくる”ものなのかもしれないし、“絞り出す”ものなのかもしれません。 そういう意味では「目標志向」上位の人にとっては取り立てて目標のない時期をどう過ごすのかが大事なのではないかと思うのです。 例えば、「活発性」x「着想」の併せ持ちの人であれば、自分の気持ちの向くままにいろんなことに手を出しているうちに「これだ!」が見つかるかもしれません。 「学習欲」x「収集心」の併せ持ちの人であれば、自分の好奇心に任せていろんな情報を集め学ぶことでその先に行き先が見えてくるかもしれません。 もちろん本来は「目標志向」的に“何のために…”が先にあっての学びだと思いますが、ここでは敢えて“何のために…”を外して意識的に好奇心を前面に出すといいのかなぁと思います。 そうやって、いずれ「これをここまでに達成したい!」というものが見つかれば自然とモチベーションも高まり、高い集中力が発揮されると思います。 また、目標に向かい一直線に必要なことだけを実行していく「目標志向」上位の人は、チーム内においては皆の意識を統一して目標に向かわせる役割を担えると思います。 チームメンバーが脇道に逸れようとするとき「目標志向」上位の人はきちんと軌道修正して必要なことに集中して(やる必要のないことに時間を割かないように)取り組むことを要求出来ると思います。 有限のリソースを共通の目標を達成するために無駄に消費させることなく必要なことに集中させ成果を出していく。 そういうリーダーシップを発揮できる才能です。
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