失敗させる勇気
自分が企業でマネジャー職だった頃のことです。 マネジャーに成り立ての頃の私は部下に任せるのが苦手でした。 ここは、一つには自分の資質から来る部分でした。 「最上志向」「責任感」「自我」で“自分が”質の高い成果をきちんと出すことで周囲から認められることを無意識に求めていたので、部下に仕事を任せるとそのポジションを奪われると勘違いしていたのだと思います。 以降、コーチングを学ぶようになり、少しずつ考え方を改めるようになりました。 最終的には「責任感」を逆手に取り、“部下の育成”という自分の役割を明確に認識することで“任せる”が出来るようにはなりました。 そして、ふと思ったのは、誰かが自己信頼を得るためには周囲の人の役割って大きいなぁということ。 前述のダメ上司の私の場合、部下に対して失敗を許す度量はなかったと思います。 だから、部下の失敗を許容するどころか「分析思考」で責め立てていたように思います。 これって部下の立場からするとたまったもんじゃないですね。 ま、本来的に自己信頼が出来ている人であれば、他人からそうやって責められたとしても少々のことでは揺らがないとは思います。 それでももし、そうでなかったら…。 こう考えると、人を育てる立場において相手を丸ごと信頼することがいかに大切かを考えさせられます。 そこに必要なのは、“失敗させる勇気”なのかもしれません。 そして、失敗させることを許容できるのは、自ら失敗することを許せている人です。 つまりは、人を育てる立場の人こそ自己信頼を得ている必要があるのだと思います。 ここでの本来の順番は、自らの自己基盤を整え自己信頼を得る。そしてその自分が人と接する(人を育てる)なのだと思います。 でも、実際にはなかなかそううまくはいかないですよね。 だから、ここでは“失敗させる勇気を振り絞る”が先でもいいのかなぁと思うのです。 マネジャーであれば、部下の失敗の責任を取るのが仕事でもあります。 だから、部下の失敗は自分の失敗でもある。 特に「責任感」が上位の人はこう考えがちだと思います。 だからこそ、「失敗させたくない」になる訳だけれど、そこを頑張ってみる。 そうすると、結果的に部下が伸び伸びと自発性を発揮し、成果を出し成長していく。 それを目の当たりにすることで、自分のマネジャーとしての成長も感じ取ることができ、結果的に自己信頼感も得られる。 こんな図式もありなのかなぁと。 私の場合は、あくまで結果論としてこんな感じだったなぁと思います。 いずれにしても大事なのは、マネジャーとして何をやっているか以前に人としてどうあるか。 やっぱりどんな立場、場面においても自己基盤を整えることが大事ですね。
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