未来に執着しないからこその、今今への柔軟な生き方
私も「適応性」が高く「目標志向」「規律性」が低いので、計画的に物事を進めたりルーティーンをしっかり決めて何かやることが苦手です。 会社では5年後にやっていたい仕事やビジョンを求められ、「適応性」が上位の私はいつも苦戦しています。 「適応性」を生かして未来を描くいい方法があれば教えてください!「ないです!」 と言ってしまうと元も子もないのですが(笑)、まず必要なのは、その資質ゆえの弱みの部分を自覚したら、一旦それを受け入れ諦めるということです。 これまでも繰り返し書いてきていますが、「適応性」の人が「目標志向」や「規律性」の人のように計画的に物事を進めたり、「未来志向」の人のように“無意識に”未来に意識が向くようにと求めたとしてもそれは土台無理な話しです。 強みと弱みは表裏一体であり、「適応性」の場合は、未来がどうなるかに執着しないからこその今への柔軟さが強みだからです。
資質ゆえの弱みには、失敗しない程度に“対処”する
その意味で、“弱み”には大きく失敗しない程度に“対処”すべきものであり、それ以上を求めても無理なものは無理なのです。 今回ご相談いただいた方がどこまで求められているかはこの文面からはわかりませんが、私が言っている“対処”というのはこの場合、未来のビジョンを求められたらその場で思いつく範囲で無理やり考えてみるということです。 恐らくこの方の場合、その場で描いたビジョンがずっと明確に頭に残ることはないので、一定期間置いたあとにまたビジョンを描くことを求められたら、その時はその時でその前とはまた違った画になることの方が多いと思います。 「適応性」的な思考とはそういうもので、過去、未来へのつながりなく今この瞬間だけにフォーカスする生き方なのです。 もしそうやって、その瞬間だけ我慢すればいいのであればそうすればいいと思います。 つまり、ビジョンを描くことを要求されたその瞬間だけ、自分自身はときめかなくとも無理やり頑張ってやるということです。 無理やりとは言え、その瞬間だけでもそれなりに未来を描いてみると、やっぱりワクワクすることもあるのではないかと思うので、それでいいのではないかと思います。 もし会社から“一貫した”ビジョンを描くことを“定期的に”求められるのであれば、前回書いたものを見て、それを踏襲しながらそこに“その場での思いつき”で肉付けしていけば良いと思います。 ひょっとして、もし会社から普段の仕事の中でも日々自分で描いたビジョンに向けての行動を強制されているとすれば、もはやその環境を変えることを考えた方が良いと思います。 ストレングスファインダーは、その資質により何ができるかは教えてくれませんが、何をやるにしてもその人なりにどうやればうまくいくかを教えてくれるものです。 従い、仕事の内容はともかく、自分に合わないやり方を強要されるのであれば環境を変えるしかないと思います。 ストレングスファインダーのようなものを導入し、お互いの相互理解を深め自分の特性を理解してもらうのが一番望ましいと思いますが、場合によっては思い切って転職するとか考える必要があるかもしれませんね。 自分の特性を理解してもらうということは、未来を作っていく方法はその人なりに様々であり「適応性」の場合は日々今今に向き合い対応していくことで何かが積み重なっていき、結果的に未来がそうなるということでしかない、その生き方を周囲に受け入れてもらうということです。 いや、その前に自分自身がその生き方を認め、受け入れるのが先ですね。 まずはそういう自分を否定せず、そういう自分だからこその強みに目を向け、弱みを受け入れ諦める。 その上で、苦手なことは苦手なりに頑張りすぎず“対処する”。 これしかないのです。 望まれていた答えにはなっていないと思いますが…。
ストレングスファインダー®は、診断したのみで活かせるものではありません。一つの資質のみならず、それらの組み合わせによってどんな思考、感情、行動のパターンが出来上がっているのかを理解し、そのパターンゆえの強みを活かしつつ弱みに対処していく必要があります。ストレングスファインダー®の専門家であるギャラップ認定ストレングスコーチが自分の資質を活かして人生を好転させるコーチングを提供します。
<サンプル映像:ストレングスコーチング>
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