「役に立つ = 価値がある」に行かない理由
いわく、
「やることに満足して中身がないように感じてしまう」
と。
確かに「達成欲®」単体で言えば、何かを次々と片付けていくことそのものに動機があるので、やっていることの意義にはあまり意識が向かないものかもしれません。
だからと言って
「ちゃんとやるべきことなのか、自分に問いかけてからやりましょう」
というアドバイスが機能するかと言えば、ま、そういうことを意識しないよりは意識した方が良いのは間違いないでしょう。
でも、それって無意識レベルでは出来ないことであり、そればかり意識してやるのも無理があるし、そもそもそこに意識を向けすぎると、せっかくの「達成欲®」の良さすら無くなってしまうと思うのです。
だからこういう時、私がどういうふうにお答えするかと言えば、というより、どう問いかけるかと言えば、
「それって本当にそうですか?」
ということ。
ここでは、
「本当に中身のないことばかりやってますか?」
ということ。
きっとそんなことないですよね。
きっとたくさんのことをやっている中には、人の役に立ち人を喜ばせることそのものをやっていることもあるはずだし、何より日々たくさんのことを実行し、積み上げ、成果を出し続けていることそのものに価値があり、素晴らしいことだと思うのです。
もちろん、どんな資質にも弱み使いしている状態はあります。
でも、その裏側には必ずその資質なりの強みがあるのです。
常に強みと弱みは表裏一体です。
そして、そのうちのどちらに意識を向ける方がより幸せかと言えば、それは自明ですよね?
弱みに目をつぶる必要はないけれど、弱みに目を向けるあまり強みに目が行かなくなってしまうのはもったいないです。
まず強みに目を向け、自覚し、意識的に使っていく。
そして、弱みにはそれなりに“対処”していく。
この順番であり、バランスで考えるのが大事だと思います。