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資質を「使える強み」に変える5つのカギ

ストレングスコーチの知識茂雄です。

ストレングスファインダー®の診断結果を手にしても、「その後どうすればいいの?」と感じる方は少なくありません。資質の説明を読んで「なるほど」と思ったものの、実際に日常や仕事で活かせている実感がない。そんな状況を変えるために必要なのは、資質を「知識」から「実践可能な強み」に変換することです。

今回は、診断結果を日常や仕事で「使える強み」に変えるために欠かせない5つのカギを、積み上げ式のステップとしてご紹介します。

資質を強みに変える5つのステップ

1 資質の正確な理解

まずは、自分の資質がどのような思考や行動を生むのかを正しく理解することから始めます。Gallup公式の定義と二面性を押さえ、良い面と注意点の両方を把握しましょう。

公式の日本語は抽象的に感じられることもあるため、より具体的な説明は弊社の解説ページも活用してください。

例えば「達成欲」は、毎日やるべきことを終えるときに大きな満足感を得る資質です。次々とタスクを片付ける行動力がありますが、休むべきときにも動き続けてしまう傾向があります。

実践ステップ:上位5資質の公式説明と解説を読み、当てはまる点と注意点をメモしてみましょう。

2 自分の行動との照合

資質の説明を読んだら、自分の行動や思考と照らし合わせます。日常や仕事の中で、どんな場面でその資質が働いていたかを具体的に探すことが重要です。

例えば「学習欲」が高い人は、新しい知識やスキルを身につける過程そのものを楽しみます。資格取得の勉強や新しいツールの習得など、結果よりも学ぶこと自体に価値を感じます。

実践ステップ:資質ごとに「これは資質が動いていた」と思える具体例を三つ書き出してみましょう。

3 他者からのフィードバック

自分では気づかない資質の発揮場面は、周囲からの言葉によって知ることができます。特に「人からどう言われがちか」は、資質の動きを把握する大きなヒントです。

例えば「コミュニケーション」が高い人は「説明がわかりやすい」「話を聞くと元気が出る」と言われることが多くあります。これは相手に合わせた言葉や例えを使い、わかりやすく伝える力が発揮されている証拠です。

実践ステップ:信頼できる人に「私が自然にやっていて役立っていることは何?」と聞いてみましょう。

4 資質同士の組み合わせ理解

資質は単体だけでなく、他の資質との掛け合わせによって強みの形が変わります。自分の上位資質同士の関係を知ることで、より独自性のある活かし方が見えてきます。

例えば「着想」と「活発性」が高い人は、思いついたアイデアをすぐ試すスピード感があり、短期間で試行錯誤を繰り返せます。

実践ステップ:上位5資質からよく同時に働く組み合わせを一つ選び、その組み合わせでできる行動を一つ試してみましょう。

5 意図的な活用計画

最後に、資質が発揮されやすい環境や条件を整理し、それを増やす方法を計画します。さらに「この資質で誰に、どのように貢献できるか」という視点を加えると、資質の価値は一層高まります。

例えば「社交性」が高い人は、人とつながることでエネルギーが高まります。その場にいる人が打ち解けやすい雰囲気を作ることも得意で、初対面同士の交流会でアイスブレイク役を担うなど、周囲の関係づくりに貢献できます。

実践ステップ:来週の予定に、自分の資質が喜びそうな活動を一つ追加し、それが誰の役に立つかも合わせて考えてみましょう。

まとめ

この5つのカギは、順番に積み上げていくことで資質が本当の強みに育ちます。

まずは資質の正確な理解から始め、自分の行動と照らし合わせ、他者の視点を取り入れ、資質同士の掛け合わせを把握し、最後に活用計画と貢献先を具体化する。

この流れで進めることで、あなたの資質は日常の中で確実に力を発揮し始めます。