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キャリア形成は自分を知ることから

先日は、後継者向けのスクールにてキャリアについて講義してきました。

講義と言ってもかなりの部分はコーチング的な関りで受講生の方の価値観を聞き取り、明確にしていく時間でした。

キャリアを人生そのものと捉えたとしても仕事に関わる時間が多くを占める以上、仕事での充実度が大事なのは言うまでもありません。

何を仕事（職業）とするかは「興味」「価値観」「能力」の３つが交わるところにあるのが理想です。

そのうち、個人的に一番大事だと思うのは「価値観」の部分です。

「能力」は、自分の好きなことであればある程度後付けでも獲得することは可能だと思います。

また「興味」についてはそもそも明確に自覚があることが多いと思います。

でも「価値観」については、意外と自分で言語化できていないことが多いのではないかと思っています。

そもそも意味するところが広くてあいまいな概念ですし。

そして、私が割と得意なのが、相手の何気ないお話しを伺いながらその方が何を大切にしながら生きているのか、すなわちその方の「価値観」を聞き取りフィードバックすること。

ここは、コーチングで鍛えた質問力が活かされるところであり、一人ひとり異なる「価値観」を聞き取れるのはクリフトンストレングス®（ストレングス・ファインダー®）を深めてきたことで人それぞれの違いを見極められるようになったことが大きいです。

ここでの「価値観」、すなわちキャリアという切り口での「価値観」とは、何に対して自分の喜びがあるかというところ。

例えば、人によっては自ら動き、人と接し、直接的に人を喜ばせることに自分の喜びがある人もいます。

一方、自ら動くよりは、多くの人に影響を与えてリードし、チーム、組織全体で成果を出していくことに喜びがある人もいます。

別のニュアンスで言えば、例えばある種の「まっとうさ」を大事にする人もいるだろうし、「楽しさや面白さ」を大事にする人もいるでしょう。

そういうのが明確になると、今すでに自分にとって望ましい環境にいるのであればより自分の価値観に合う方向での行動を増やしたり、環境を整えたりすることでより充実度を上げることができると思います。

また、就職や転職を考えている段階においては、自分が進むべき方向性や自分が選ぶべき職業が見えやすくなると思います。

翻って自分自身を考えてみると、今やっている仕事は「興味」「能力」「価値観」ともにかなり満たされているなぁと感じます。

その３つに沿っているからこそパフォーマンスも上がり、成果も出ているのだと思います。

会社組織を離れて起業して最初からうまくいった訳ではまったくありませんが、少なくともここまで続けてこられたのは３つが揃っていたからこそだよなぁと思います。

クリフトンストレングス®（ストレングス・ファインダー®）もその一つですが、世の中には様々な自分を知るためのツールがあります。

そういうものを活用してより自分の人生を充実させる方向性を見出すことをおススメします。