私が人と関わる際の大切な哲学
先日は、終盤に差し掛かった第5期のプロファイリング講座の「コーチングマインド」の回でした。
資質の組み合わせを読み解くためのプロファイリング講座なので、メインにお伝えするのはもちろんどう精度高く相手の上位資質を読み解くかについてです。
それでも、ストレングスファインダー®そのものについても言えることですが、ツールやスキルというのは、どう活かすかの哲学に基づいて使わないと機能しないし、場合によっては逆効果を生んだりもします。
「ストレングスファインダー®は、あなたにどんなことが向いているかを教えてくれます」
なんて言ってしまったら、みすみすその人の可能性を狭めてしまうことにもなりかねない訳ですから。
“ストレングスファインダー®は可能性を広げるためにある”
これだけはストレングスファインダー®を活用する上で絶対に譲れない哲学です。
翻って、ストレングスファインダー®というツールを使い、どう人と関わるかにも大事な哲学があります。
その一つは、“相手はそのままですでに完全な存在である”という前提があること。
ここは、講座の中でもあまり明確に言語化はしてこなかったところだけど、これを書きながらふと浮かんだことです。
というのが、私が研修の中でお一人おひとりのお話しに対してフィードバックしていくと、それぞれにとっても満たされた感じで良い表情をされるのです。
自分としては取り立てて相手のことを承認しようと意気込んでいるわけでもなく、ただ淡々と資質から読み取った事実のみを伝えているだけなのです。
ちなみにどれだけ熱く語っても“淡々とされてますね”と言われてしまう人ですが…(^_^;)
ま、それはどうでもいいとして(笑)。
いずれにしても、私の感覚としては一人ひとり異なる資質の組み合わせを見ながらそこにその人だけの素晴らしさを見ていて、それを素直に伝えているだけなのです。
こういうマインドになれたのも、これまで数多くの方と触れ合い、それぞれに異なるその人だけの強みに触れてきたからだと思います。
繰り返し書いていますが、人は知らない、わからないものに対してポジティブな感情は湧きづらいです。
だからまず最初は理解を深めることです。
知れば知るほど、自分とは異なる相手の良さが見えてきます。
すると、段々と相手の良さをリスペクトできるようになっていきます。
資質一つひとつの理解を深め、そしてそれぞれの組み合わせを読み解き、理解していく。
その過程を経ることで、他者を自分とは違うからこそリスペクトするマインドが醸成されるのです。
まずは、他者とは違う自分自身の理解を深め、自己尊重へとつなげる。
その上で、誰しもそのままで完全な存在であるとの前提で自分とは違う他者の理解を深め、他者尊重へとつなげる。
これが理想ですね。
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