ストレングスファインダーの資質「調和性」のナゾ
以前の記事で「調和性」が実行力寄りの資質だと書いた件についてです。 まず最初に整理しておかねばならないのが、実行力、影響力人間関係構築力そして戦略的思考力の4つのグループ分けの意味するところです。 ここでのグループ分けの意味合いは、あくまで“主として”どの方向に意識が向きやすいかを示しています。 言い換えると、どんな資質であってもそれぞれの方向性を必ず持っているということです。 例えば、実行力の資質は、何かをやり遂げ“成果を出す”ことに意識が向きやすい資質です。 だからこそ、実行力の資質を上位に持つ人は実行、行動を伴うことが多いというのは事実としてあります。 一方、だからと言って「実行力」の資質が上位にない人は何も実行しない人かと言えば決してそんなことはありません(当たり前ですが…)。 たとえば、「共感性」が上位の人は、誰かが困っているとその人を手助けしたくなると思います。 そして、そういう状況下では、自分の苦手なことであっても「誰かのため」であれば行動し、やり切り、成果を出すことが出来るはずです。 要は、成果を出すことそのものが目的なのかそうでないのかの違いなのです。 つまりは、4つのグループ分けは絶対的なものでは決してないということです。 それは、ここでは詳しくは触れませんが、このグループ分けに関しては過去の分類とは名称も、分け方も違っていること、すなわち変遷があったことからも明らかです。 とても有益で目安となる分け方ではあるけれども、それを絶対的なものとしてしまえるほど人は単純な生き物ではないということ。 そしてもう一つは、4つの分け方そのものも便宜上そう分かれているだけだということ。 たとえば、影響力の資質の一つの定義は自分が影響を与えたことの証として何らかの反応が相手から返ってくることを求めるというのがあります。 ところが「自己確信」という資質は、必ずしもそこに当てはまるものではありません。 それでも、では他のグループに当てはまるかと言えばそうとも言えないわけです。 私の解釈は、意識せずとも存在そのものが結果的に周囲に影響を与えているとの意味合いで影響力の資質に分類されているということです。 実際、他の影響力の資質と合わせて上位に来ることが多い資質でもありますし。 繰り返しますが、いずれにしても大事なのは、グループ分けの情報はその人を理解する上でとても、とても有益な情報ではあるけれども絶対視すべきものではないということです。 これを踏まえて「調和性」です。 「調和性」は対立を好みません。 他の人との間に対立感情を生まないよう振る舞います。 つまり、「調和性」が働くのは誰かと関わっている時のみです。 そして、対立を招かないよう振る舞う結果として相手との良好な関係が保たれるということもあるでしょう。 その意味では「調和性」が人間関係構築力であることに違和感はないと思います。 では、なぜ「調和性」が実行力寄りの資質だと言えるのか? 「調和性」の、人と対立したくない、すなわち合意を得たいとのニーズの根っこにあるのが何かということです。 「調和性」は現実的に物事を進めたいとのニーズを持ちます。 “人と対立したくない”を裏返せば“合意を取りたい”ということです。 そして、何のために合意を取る必要があるのかと言えば、“現実的に、着実に物事を前に進め成果を得るため”です。 これが、私なりに考える「調和性」が実行力よりの質である理由です。
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