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ストレングスファインダー®の資質を活かして聴く

昨日は、オンラインで「資質を活かした傾聴講座」を開催しました。

ふとした思いつきで始めたこの講座ですが、やはり意味のあるものだということを今回実感することができました。

多くの人が、人の話しを聴けるようになりたいと思っていると思います。

人の話しを聴けずに、ついつい自分が話してしまっていると、「なんだかなぁ~」という感覚に陥ることもあると思います。

世の中には、ネイティブに人の話しに耳を傾けられる人もいます。

でも、そういう人は稀だろうし、そういう人のマインドを真似すれば、誰でも人の話しに耳を傾けられるようになるかと言えば、それも難しいと思うのです。

だって、人の思考はそれぞれに違うものだから。

聴けない理由は資質が邪魔をするから


人の話しを聴けない理由は、そこに聴かない、つまり自分が話してしまう理由、目的があるからに他なりません

だから、まずその目的を自分の持つ資質から探っていく必要があります。

例えば、私の場合で言うと、前職の管理職になりたての頃は、部下の話しをまったく傾聴できていませんでした。

今思えば、その根本にあるのは自分の資質であり、もっと言えばその資質を作り出している自分の思い込みでした。

資質で言えば「最上志向」「責任感」「自我」あたりが表に出ている部分で、そのベースには“正しく、優秀な存在であると周りから認められないと存在価値がない”との思い込みがあります。

こういう自分が仕事上で、部下と話しをする時にどういう状態になるかと言えば、自分は常に相手より正しくて優秀であり(そうあらねばならない)、そういう自分が相手に指導してあげなくてはならないというスイッチが入っていたと思います。

逆に言えば、部下は常に間違っているわけで、その間違いを正すのが自分の役目だと思いこんでいたわけです。

今思えば、何とも傲慢という他ありませんが(^_^;)、こういう思い込みを持っていたら、そりゃあ、人の話しなんて聴けませんよね。

資質の根っこにある部分までを見ていくかどうかは別として、自分の持つ資質が無意識に働いて聴けていない(=話してしまう)というのが様々なパターンであると思います。

例えば「活発性」を持つ人は、人のアイディアを聴いて、それをどう実現するかをじっくり思考するよりは、「とにかくやってみよう!」と早々に相手の話しを遮ってしまうかもしれません。

「着想」を持つ人は、相手の話しから次々と面白いことを思いついてしまい、相手が何を言わんとしているかは入ってこないかもしれません。

「回復志向」を持つ人は、相手が語る問題を、ついつい自分が解決してしまいたくなり、解決策をいろいろとアドバイスしてしまうかもしれません。

「共感性」を持つ人は、ついつい相手の感情に引きずられてしまい、聴いてはいるけれど自分のエネルギーを大きく消費し、疲れ切ってしまうかもしれません。

こんな風に、まずは自分がどんな場面で、どんな相手に対し話しを聴けないかを見ていき、そこに自分の資質がどう絡んでいるかを考えてみると良いです。

ここでは、それを何とかしようとするのではなく、ただ「そうなんだなぁ。」の気づきがあればそれでいいと思います。

自分の上位の資質は、そうそう簡単に止められるものではありません。

むしろ無理やり止めようとするとエネルギーがいるし、ストレスにもなります。

だから、今やっていることを止めようという意識よりも、後述する自分の上位資質を積極的、能動的に活かしてどう「聴く」にアプローチするかを考えた方が良いです。

聴けたらどんないいことがあるかをイメージする


自分なりの「聴く」方法を考える前に、自分が人の話しを聴けるようになったらどんないいことが起こりそうかをイメージしておくことも大切だと思います。

「相手のモチベーションを上げて、仕事上の成果を出す」等、その目的は様々だと思いますが、共通する部分は「相手とのより良い関係性を築いていく」ということではないでしょうか。

この目的、何のためにを持っておくことで、より「聴く」という行動は起こしやすくなると思います。

もちろん、自分の持つ資質により目的を持つことへの意義は異なります(かく言う私は「適応性」で典型的な行き当たりばったり(^_^;))が、それでも「聴く」ことのメリットを意識することはとても大事だと思います。

自分の上位資質を使って聴く


そして、最後に考えてみて欲しいのは、自分の上位資質を「聴く」にどう活かせるかです。

上述したように、自分の上位資質が「聴く」を邪魔しているから、それをしないように…というのは、言うのは簡単だけれど、実際にはかなり難しいです。

だからむしろ自分の上位資質を別の使い方をするなり、別の資質を活かすなりで、何かをやめるではなく、何かを積極的に活用するの視点を持つことがよりうまくいくコツです。

例えば私の場合は、「責任感」をいろんな場面で活用していたように思います。

「責任感」という資質は、自分の役割を認識すると、それを確実に全うしようとします。

これをうまく活用するのです。

当時はまだストレングスファインダー®を知らなかったので、これを無意識にやっていました。

私の場合で言えば、管理職になっていろいろとうまくいかないことが多くなり、何か自分を変えないといけないという思いからコーチングを学び始め、そこで「聴く」ことの大切さを思い知り、「聴く」というのも管理職の大切な役割なのだと認識してから、部下の話しを“我慢して”(笑)聴くようになりました。

正直言って最初のうちは、“心”はついていっていませんでした。

ただ、義務的に聴くのみでした。

それでも、聴き続けていくと、やはりそのメリットにどんどん気づいていき、そのうち自然と“相手のために”話しが聴けるようになりました。

だから、最初のきっかけは何でもいいと思うのです。

大切なのは、どんな資質を使ってもいいから、「聴く」という実際の行動に結びつけることです。

例えば、「学習欲」「収集心」を上位に持つ人であれば、相手から情報を引き出すという意識で話しを聴けばいいと思います。

その際人間関係構築力の資質を併せ持つ人は、“人”にその関心が向く、つまりその人をもっと知りたいという好奇心になるかもしれないし、実行力の資質を併せ持つ人は、“成果“を出すことに関心が向き、それを実現するための情報を引き出すになるかもしれません。

いずれにしても、自分の“知的好奇心”をうまく活用して、「聴く」に紐付けていけば良いのです。

他にも、実行力上位の人であれば、例えば「達成欲」上位の人であれば、「聴く」をToDoリストに入れてしまえばいいと思います。

「そんな義務的、機械的でいいの?」と思われるかもしれませんが、気持ちの部分は、「聴く」のメリットを享受すれば必ず後からついてきます。

まずは、「聴く」をどんな形、動機づけであってもやってみることが大事だと思うのです。

そして、それを自分の上位資質を活かし無理なく継続していくこと。

そうすれば、きっとそのうち「聴く」が当たり前になっていくと思います。


自分なりの資質を活かした聴き方のコツが知りたい方は、ぜひ「資質を活かした傾聴講座」にご参加ください。

次回は2017年9月20日(水) 20:00からの開催です。



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄