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嫌いな人から、自分の大切にしているものを知る

昨日は、所属している企業家団体の皆さま向けに「強みに目を向けると人はついてくる」とのテーマで講演をしてきました。

先日のギャラップ社会長兼CEOのジム・クリフトンの講演の内容を引き合いに出し、特に経営層の方が従業員の強みに目を向けることの大切さを説き、強みの見つけ方についてお話しをしました。

もちろんベースはストレングスファインダー®なわけですが、その話しを直接しても通じないので、いろんな側面からお話しをしました。

強みはなぜ見つからないか?


以前の私がまさにそうでしたが、リーダーが自分のあたり前や、正しさの基準に他人を当てはめようとしてしまうと、当然ながら自分の枠から外れたところしか目に入りません

そして、自分の基準の外にあるものは、それをその人の強みとして捉えているわけではなく、むしろ弱みとして捉え、それを改善すべきだと関わるようになります

これは、ごくあたり前のことだと思います。

でも、それをやっている限り、メンバーの強みは絶対に見えてくることはありません。

人は、意識を向けて自分が見ようとするものしか目に入らないからです。

そして、もう一つ、他者の強みが見つからない要因は、自分自身の強みにも目を向けていないからです。

自分が他者をどう扱うか(どう見るか)には、自分が自分自身をどう扱っているか(どう見ているか)が必ず反映されています。

だから、他者の強みに目を向けるには、まず自分の強みに目を向ける必要があるのです。

強みの元(才能)をどう見つけるか?

ストレングスファインダー®的に言えば、強みの元となる才能は“無意識に繰返し表れる思考、感情、行動のパターン”と定義されます。

つまりは、自分にとっての無意識=あたり前が強みでもあるわけです。

でも、それが自分のあたり前であるだけに、だからこそ、それが強みだと認識することが難しいわけです。

では、どんな方法があるか?

もちろん、「ストレングスファインダー®の診断を受けてください。」が一番まっとうな答えなのですが(笑)、それ以外の方法として私がオススメしているものが一つあります。

それは、自分が苦手な人、嫌いな人を通して自分の大切にしているもの=才能=強みの元を知るということです。

どういうことかと言えば、自分がイヤだと思う人の振る舞いは、自分が大切にしているものを大切に扱わないものであるはずだからです。

だから、自分がイヤだと思う、その人の行為、振る舞いがなぜイヤだと感じるのかを見ていけば、自ずと自分が大切にしているもの=才能=強みの元が見えてくるわけです。

わかりやすい例で言えば、私の「責任感」は、決められたことを守らない人に激しく反応します。

自分の正しさとしての“こうあるべき”に、“ちゃんと、きちんと、決められたことを守り、正しく行動する”というのがあるゆえに、そう思えない他人の振る舞いに反応してしまうし、そういう人を忌み嫌う傾向があります。

こういう風に、自分が苦手な人、嫌いな人の振る舞いになぜ自分が反応してしまうのかを客観的に見ていけば、自分の大切にしているものが浮かび上がってきて、それを自分の才能だと認識できるわけです。

そうやって自分の才能を知り、今度はそれがどんな風に日常に活かされているかを見ていけば、その才能が自分の強みとして活かされていることにも気づけます。

そして同時に、その才能は自分だけのものであり、他者は他者でその人なりの才能を発揮しているのだというあたり前のことではあるけれど、それまで気づけなかったであろうことにも気づけます。

自分の忌み嫌う、その相手の振る舞いも、実はその人が自分にはないものを大切にしているからなんだと気づくことにもなるでしょう。

つまり、自己理解は、他者理解に必ずつながっていくし、もっと言えば強み目線での他者尊重にもつながっていくのです。

こう考えると、自分の嫌いな人って、自分にとっての先生でもあるのですよね。



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄