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他者の強みは、自分に勇気をくれるもの

無意識に過ごしていると、他人との資質の違いはすれ違いを生みがちです。

例えば、私の場合は「調和性」で対立を好まず、場の空気を自然と読んでしまうところがあるので、逆に場の空気を読まない人に以前はムッとしたりしていました。

でも、そういう自分とは異なる資質からくる振る舞いをする人って、実は自分の可能性を広げてくれる人なのではないかと思うのです。

無意識でいると自分の資質からくる振る舞いはmustになる


資質というのは、自分の“ニーズ”を反映している部分もあると思います。

ここで言うニーズとは、自分が無意識に満たそうとしてしまうものを指します。

上の「調和性」で言えば、私の持つニーズの一つは、聞き分けがよく周りに配慮ができる人として認められたいというものです。

そして、この種のニーズは、自分が周りからどう見られている存在であると価値があるかとの思い込みとつながっています

自分がこの思い込みに気づいていないと、すなわち無意識にこれが正しいと思い込んでしまっていると、そういう自分として振る舞うのがあたり前であり、mustになってしまいます

その思い込みは、正しいだろうか?


自分の無意識の振る舞いの一部が、自分のニーズ、そしてその背後にある思い込みから来ていることに気づけると、こういう疑問を自分に投げかけることができるようになります。

「それって、本当だろうか?」

例えば、“聞き分けが良く、周りに配慮できる自分でないと自分の存在を周りから認めてもらえない“。

こういう思い込みは、本当にそうだろうかということです。

多くの場合、この種の思い込みは、真実を表してはいません。

それは、自分とはまったく異なる振る舞いをする人が、この世で立派に存在し続けていることからも明らかです。

もっと言えば、自分自身もそういう人を見て「自分もこうなりたいなぁ。」とすら思っているのです。

なんだか矛盾していますね。

新たな選択肢と可能性を手に入れる


こう考えていくと、自分の思い込みからくる振る舞いをmustとする必要はないことがわかると思います。

そして、それがわかると今度は、これまでイラッとしていた他者の振る舞いの受け取り方が変わってきます。

すなわち、これまで自分にはあり得ないと思っていた他者の振る舞いも、ひょっとしたらそれも“有り”なのではないかと思えるようになります。

それを実際にやるかどうかは別として、これまでの自分にはなかった新たな選択肢、可能性を手に入れることになります

私の場合で言えば「調和性」で、対立を招かず丸く収めるのがmustだったものを、そうではなく時に対立してでも自分の意見を貫き通しても良いということです。

そして、それでも今まで通りの振る舞いを選ぶのか、それとも思い切ってそれまでになかった振る舞いを選ぶのかは、場面場面で自分の選択で決めればよいことです。

他人の強みは、自分に勇気をくれる

自分の可能性を、より大きく広げるには、やはり自分にとって勇気の要ることに時にはチャレンジしてみることです。

そして、その勇気をくれるのが、ある意味自分とは対極にいるような人です。

例えば、何事にも慎重な「慎重さ」の人であれば、ある意味失敗してもいいと飛び込んでみる「活発性」の人がそれにあたるでしょう。

ここで言っているのは、あくまで自分の可能性を広げるために時にはチャレンジすることがあってもいいということであり、そうしなければならないということではありません。

自分の強みは強みとして活かしつつも、そこに固執するのではなくそうではない選択肢も置いておく

それが大事であり、それでいいんだと実感するためには、時々これまでの自分のあり得ないにチャレンジして、それでもいいんだと実感することが早道だということです。

そして、もう一つ言えるのは、そうやって勇気を与えられた方も実は嬉しいということです。

例えば私は「適応性」「アレンジ」を持っており、急な予定変更に強いのが強みです。

そういう私がイベントを主催する際に、例えばこういうことが起こり得ます。

行きたいけど、ギリギリにならないと行けるかどうかわからないと迷っていた人が、直前申し込みだと主催者に迷惑を掛けるからとこれまでだと諦めていたものを、私が比較的そういうのに柔軟に対応する人間だと知っているから勇気を出して直前に申し込んでくれたとか。

こういうのは、そういう強みを持っている自分を信頼してくれたということを、自分も嬉しく思うわけです。

ただし、ここが肝心なのですが「どうせ柔軟に対応する人だから、直前でもいいだろう。」と、ただ自分の都合で相手の強みを勝手に使うのとは違うことに注意が必要です。

ここは、非常に微妙な境界線なのですが、相手の強みをリスペクトしつつ思い切って頼るのとは、マインドが明らかに違います。

こう言っている私も時々やらかすので、人のことは言えないし難しいのですが、それでも本来は“相手の強みをリスペクトしつつ頼る”というマインドを極力忘れない姿勢でいれば、人間関係ももっと円滑になると思います。

これって、チームで協働する際も、大切なマインドですね。

いずれにしても、

自分とは違う強みを持つ人は、自分の可能性を広げるために一歩踏み出す勇気をくれる人である。

こういう視点を持つと、人生はより豊かになりますね。



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄