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他者尊重は、自己尊重から

ストレングスファインダー®に限らず、この種のツールを活用する際に気をつけねばならないのは、資質からみたその人の傾向性をステレオタイプ的に決めつけないということです。

決めつけが他者尊重につながることは決してありませんし、他者尊重ができていないからこその決めつけだったりしますから。

人は一人ひとり必ず違う


以前のブログで書いたように、ストレングスファインダー®の資質は、同じ資質を持つ人に共通する才能、すなわち無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンを集めて分類したものです。

その元となっているデータは200万人以上にも及ぶインタビューの結果を集計したものであり、その意味で、一人ひとりの資質とその組み合わせから相当精度高くその人の傾向性を読み取ることができるのは確かです。

しかしながら、それでも人の思考や感情は複雑なものであり、資質とその組み合わせだけでその人のことを完全に理解できると思い込むのは危険です。

ストレングスファインダー®の資質で人を理解していくのは、よりその人を理解し受け入れていくための入り口のようなものです。

ストレングスファインダー®でチーム、組織を活性化する、あるいは人間関係を円滑なものとするためには、相互理解とともにお互いを決めつけることなく、尊重し合うことが必要です。

資質から読み取れるのは、その精度はかなり高いとは言え、あくまで仮説です。

その仮説を通して、相手がより心地よく、そしてその人なりの強みを発揮できるように関わっていく

これが相互理解を人間関係に活かす本当の意味です。

相手を尊重しているからできる配慮


例えば、「責任感」の資質を持っていると、他者からの依頼ごとに関してはその責任範囲、つまり"何を、どこまで、いつまでに”を知りたくなります。

自分の責任の及ぶ範囲を明確にすることで、きちんとその責任を果たしたいと思うからです。

そして、自分の果たすべき責任範囲が明確になると、気持ちよくその強みを活かして成果を出すことができます。

つまり、「責任感」の資質を持っている人に仕事を依頼する際には、その人に果たして欲しい責任範囲を明確にして伝えてあげることが、その人に対する配慮になるのです。

他にも「原点思考」を持つ人であれば、何かのプロジェクトに臨む際は、そのプロジェクトの発足した経緯やそこから辿った目的などが明確になっていると、安心してプロジェクトに参加できます。

周りの人は、それを踏まえて接してあげれば良いわけです。

ところが、これが相手を尊重する気持ちに欠けている場合はどうなるでしょう?

ひょっとしたら、自分に「責任感」「原点思考」がない人の場合は、なんだかそういう配慮をすることが面倒くさいと思ってしまうかもしれませんね。

もっと言えば、そういう資質を持つ人のことを“面倒くさいやつ”なんて思ってさえいるかもしれません。

他者を思うよりまず自分から


結局、ここで大切なのは、相手がどんな資質を持ち、どんな振る舞いをする人なのかによらず、ひたすら自分とは違う人を、自分とは違うからこそリスペクトして接する態度です。

で、そのマインドはどうやれば手に入るかと言えば、全ては鏡写しであることを考えれば、まずは自分で自分をリスペクトするということですね。

他者とは違う自分、他の人よりできることもあれば、そうでないところもある自分を認め、受け入れていれば、自分とは違う他人を認め、受け入れることができます。

自分を尊重すればするほど、きっと相手のことも尊重できるようになります

自戒を込めて。



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄