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資質に振り回されないようにしよう!



ストレングス・ファインダー®の診断を受けると、その精度の良さにびっくりされると思います。

自分の傾向を良く言い当てられたとの感覚があると思います。

それだけに、人によって、場合によって、その結果に振り回されかねない危険性もはらんでいると思っています。

ストレングス・ファインダー®とて、たかだかツールなので、それに振り回されるほどバカバカしいことはないですね。

資質は変わるものか?


私自身がそうでしたが、人って変わるものだから、一定時期が経過した後診断を受け直したら、その時の自分が結果として出てくるのではないかと考え、再度診断をやり直す人も多いと思います。

最近ストレングス・ファインダー®2.0の診断用アクセスコードの付属した「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」の新版も出たし、それを機に再度…という方も多いと思います。

それで、再診断自体を、私は否定しません。

自分でお金出してやるんだから、そもそも否定する理由がないし、自分だって過去3回やってる訳だし。(^_^;)

でも、大きなお世話と知りつつ、再診断をやるならば、これから書くことを是非覚えておいて欲しいと思います。

まず、資質は時間の経過と共に、環境の変化と共に変わり得るかと言えば、それはYesでもあり、Noでもあります

資質の成り立ちを考えると、まず資質の定義は“無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン”なので、その思考パターンをどうやって身につけてきたかということです。

そこには、先天的(遺伝的)なものと、経験から身につけた後天的なものがあると言われています。

私自身は、コアな思考パターンは、幼少期の、特に親との関わりの中で身につけることが多いのではないかと思っています。

つまり、親に認められるために自分がどんな振る舞いをすればいいのかを無意識に考え続け、それが資質として固定化していったのではないかと考えています。

だから、そうやって一旦固定化されたものは、その時々の環境によってそう大きく変わるものではないと思っています。

一方で、診断は、あくまで主観的なものを測定している以上、無意識を測定しているとは言え、その時々で自分が意識していることがより上位に来ることはあり得ると思います。

例えば、私は一回目の結果で「分析思考」がTOP5に入っていましたが、それは、その当時自分が半導体のエンジニアとして、客観的事実としてのデータを扱い、論理的に物事を考えることを日々の仕事の中でやってきたということも大きいと思います。

もちろん、元々大学でも物理学を専攻したぐらいで、そういうロジカルに物事を考える素地があってのことです。

つまり、いくら直近で自分に求められているものがあったとしても、元々自分の上位にない資質がTOP5に上がることはないだろうことも同時に示唆しています。

他にも事例を挙げるとすれば、例えば看護師の方が配属替えとなり、病棟勤務から救命救急センター勤務になって、日々より臨機応変な対応を求められた結果「適応性」が強化されるといったこともあり得るでしょう。

上に書いた意味では、上位資質の多少の変動は、純粋な意味でもあり得ると思っています。

無意識の意図が再診断に与える影響


一方、診断が主観的なものである以上、再診断は、自分の“無意識の意図”から逃れられないのも事実だと思います。

それはどういうことかと言えば、一度診断を受けて、自分の資質とそれによる自分の傾向性を知ってしまうと、特に他の資質も含めて学んでいればいるほど、診断を受ける際に設問を読んでいくと、それがどんな資質に対する設問なのかが何となくわかるようになります。

すると、診断中に、きっとこんな思いがよぎります。

「あぁ、こんな風に考えられたらなぁ。」

「いやあ、まだまだできないなぁ。」

「こういうのは、要らないんだけどなぁ。」


など。

こういう余計な思考が、結果に反映されないとはいい切れませんよね?

例えば、私も上位に持っている、人によっては扱いの難しい「自我」を上位に持つ人なんて、再診断で下位に下がったら大喜びする人もいたりします。(笑)

この気持、私もわからないではないです。(^_^;)

でも、私は、そういうのは無意識の自己否定が結果に表れているのだと勝手に推測しています。

実際、Gallupは、再診断を推奨していないというか、あまり想定していないと思います。

何回も受け直すのは、日本人くらいだと聞いたこともあります。

いいお客様ですね!(笑)

とにかく、再診断の場合は、こういう影響が出ることも想定した上でやるべきです。

自分のお気に入りを活かせばいい


私の場合は、過去3回受けていますが、3回めの結果は“破棄”しました。

見た瞬間「あっ、これ俺じゃねぇ」と思ったのです。

ストレングスを学べば学ぶほど、まっさらな状態で受けるのは難しくなるんですよね。

だから、私自身は自分を知るための目的で受け直すことはもうないと思います。

で、3回めの結果を破棄した私がどう自分の資質と向き合っているかと言えば、1回めと2回目の結果を総合して、自分の感覚として確かに自分にあるなぁと思える10個の資質を普段から意識しています。

私の場合は、その10個の資質で自分の思考、感情、行動のパターンは、ほぼほぼ説明できてしまいます

そして同時に、その10個の資質は自分のお気に入りでもあります。

つまり、大事なのは、その時点での自分のお気に入りを大切にし、意識して活かしていくということです。

場合によっては、例えそれが本当に自分を表しているとしても受け入れられない時もありますね。

そんな時は、無理に受け入れる必要もないと思います。

他の自分のお気に入りを活かして、自分らしく生きているうちに、受け入れられなかった部分もそのうち受け入れられるようにきっとなりますから。

あるいは、自分が想定していなかった資質が上位に上がってきて戸惑ったり、自分のお気に入りの資質が下がってしまいオロオロしたりというのももったいないですね。

例え下位に下がっても、自分でそれは使えると思えば、使い続ければいいし、自分の腑に落ちない資質を無理に使いこなそうとしなくてもいいと思います。

これを読んでいる皆さんにお伝えしたいのは、くれぐれも結果に振り回されないでくださいということです。

資質は、自分で操縦桿を握ってコントロール、マネジメントするものであって、資質に振り回されるのは本末転倒です。

ストレングス・ファインダー®は、人を幸せにするためにあるのですから。


文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄