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ストレングスファインダー®の資質の出し入れで自分をマネジメントする

ストレングス・ファインダー®での自己理解の目的は、自分の弱みに対処し、自分の強みを活かし、より自分らしく生きるために自分をマネジメントしていくことにあります。

私はこれを、資質を出し入れすると表現しています。

自分をマネジメントするにはまず自分を知ること


ストレングス・ファインダー®の特徴は、自分の無意識の思考、感情、行動のパターンを、資質という形で名前をつけて取り出してみせてくれることです。

これにより、自動的に自分を客観視することができ、自分をマネジメントしやすくなります

それぞれのストレングス・ファインダー®の資質は強みと弱みの両面を必ず持ち、我々ストレングスコーチはそれらをバルコニー/ベースメントと呼び、明確に定義しています。

これにより、自分の資質がどんな場面でバルコニーとなり、どんな場面でベースメントになるのかがわかるので、具体的な場面を思い浮かべながらベースメントにならないように、よりバルコニーとして使えるようにとのイメージがしやすくなります。

例えば、資質ごとのバルコニー、ベースメントは次のようなものがあります。

「責任感」の資質のバルコニーの状態は、ある種の「誠実さ」として現れます。

任された仕事は納期通りにきちんとやるし、守るべきルールがあれば、それもしっかりと守ります。

「責任感」は、きちんと正しく行動をとることを大切にしているからです。

そして、そういった部分が“任せて安心”との周りからの信頼感を得ることにつながるでしょう。

一方、ベースメントの状態とは、自分なりの“正しい行動”を基準としているがゆえに、他者の行動を見て正したくなる、すなわち“べき”、“ねばならない”を振り回しがちだったりするところです。

また、自分できちんとやり遂げたいとの思いが強いだけに、人に任せるのが苦手だったりします。

こういうところが、ただちにベースメントになるわけではありませんが、場面によっては自分自身の葛藤を招いたり、他者にネガティブな感情を湧かせたりします。

上記はあくまで一例ですが、自分がどんな場面で、どんな感情が湧き、どんな言動をとりがちなのかを、まず資質から十分に理解することが必要です。

資質を出し入れする


自分の資質のバルコニー、ベースメント両面の出方を知れば、後は場面、場面で資質を出し入れすれば良いのです。

ここで言う出し入れとは、意識的に資質を表に出し使っていく、あるいは、むしろ意識して表に出ないように引っ込めることを指します。

例えば、私の場合であれば、私の特徴的な資質で、ある意味私の売りでもある「適応性」は、意識的に表に出すことが多いです。

どういう場面かというと、例えば、どこかのセミナーや講座で講師を頼まれたとします。

その際に、事前に頼んでおいたプロジェクターが準備されていなかったりと不備があったとします。

「責任感」も持つ私は、それを知った瞬間は「えっ、頼んでおいたのに何だよ!」と瞬間的に反応します。

でも最近は、次の瞬間には、「適応性」を引っ張り出し、「無いものは無いんだから、文句言っても仕方ない。さて、どうする?」と自分に問いかけ、もう一つの重宝している「アレンジ」を引っ張り出して、段取りを即座に組み替えて対処します。

既におわかりいただいていると思いますが、上記では「責任感」を引っ込めるということも同時にやっているのです。

このような場面で、このような対応が取れれば、自分もイライラせずに済むし、周りの人にとってもきっとハッピーですよね。

自分のネガティブな感情の出所を知る


往々にして、自分の資質とその組み合わせのベースメントが悪さをして悩む人が多いので、まずはベースメントにならないよう自分の資質の引っ込め方を意識するとよいかもしれません。

そのためには、自分の資質とその組み合わせで、どんなベースメント状態になることがあるかを自分で認識することが必要ですが、多くの場合そのような場面では、自分にネガティブな感情が湧いているので、そうなった時に自分のどんな資質がどう反応してそうなっているのかを見ていくと良いです。

例えば私の場合は、スーパーとかの比較的狭い駐車場で一方通行が設定されている際に、逆行してやってきた車が先に空いているところに停めたりすると、ものすごく腹が立ちます。

自分自身は、こういう時バカ正直にルールを守るので、どうしてもそのルール違反が許せないのです。

これは、私の「責任感」がそうさせるんですね。

そして、昔はこういう時に乱暴にクラクションを鳴らして威圧したりと、激昂することもありました。

今の私を知っている人から見れば信じられないかもしれませんが、間違いなくそういう一面を持っています。

他にも、「責任感」が、別の資質との組み合わせでベースメントとして出てくることもありますね。

例えば、自分が任されたことでも、自発的にやっていることでも、一度やると言ったことは「責任感」で、何が何でもやろうとします。

ところが、そうやって自分がやったこと、あるいはやっていることに何の反応もないと、途端に「自我」が反応して拗ねてしまいます。

そうなると、それまで「責任感」でやっていたことを、すべて放り出したくなります。

「責任感」を持っているだけに、「これだけやっているのに無視はないだろう!」と勝手に反応してしまうのです。

自分のそういうところを自覚できているかどうかで、自分をうまくマネジメントできるかどうかが大きく変わります。

感情は止められずとも、言動は止められる



資質は、その人なりの無意識の思考パターンであり、その思考パターンが感情を生みます。

「責任感」で、ルールを守らない人にムッとするのもそうですよね。

そして、ある出来事に対して、自分の資質が反応してネガティブな感情が湧くこと自体は止められません。

以前書いたように、その出方が穏やかになることはあっても、反応自体がなくなることは恐らくないでしょう。

だからこそ大事なのは、その後です。

自分の感情の湧くメカニズムがわかっていれば、こういう時自分を客観視することができます。

「あ、今「責任感」が反応してイライラしているな。」

みたいに。

これができるようになれば、後はそれに気づいたなりにその後の言動がマネジメントできるようになります

「うん。ここは、「責任感」には、引っ込んでおいてもらおう。」

のように。

こうやって、普段の数ある出来事に対して起こる反応の一つひとつに、丁寧に対応して自分をマネジメントしていくことで、ずいぶんと楽になると思います。

是非、資質を出し入れする感覚を身に着けてください!



文責 ギャラップ社認定ストレングスコーチ 知識茂雄